以前より気にはなってはいたのですが、今までずっと未視聴だったオリジナル配信アニメ「OBOSOLETE」を視聴しましたのでプチ感想を書いてみたいと思います。作品に興味を持って頂けるきっかけとなれば幸いです。
経済評論家「上念司」さん推しのリアル系ロボットアニメ、それが『OBOSOLETE』!
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以前に『翠星のガルガンティア』の感想を書いた時に紹介した上念司さんがちょっと熱く推していたので「OBSOLETE」を見てみました!。
この御方、「ロボットアニメ愛(リアル系)」の熱量が半端ないんですよね(笑)。そしてそれに政治経済の話を絡めてくる話が面白く興味深い。やはり「現実」というエッセンスが一滴たらされているかどうかでこの手の作品は出来上がりが違ってくると私は思っています。
上念司さんが以前動画で話されていたボトムズの「ミッションディスク」も、当時先端の記録メディアであったいわゆる「フロッピー」を連想させるものですよね。これより先を行ったテクノロジーの描写をしたらそれは「リアル」ではなくなってしまう。
なので政治経済の「現実の話題」って現在やアニメ放送時の世情を語るのに意外と親和性が高いのでは、と私は思っています。
もし当時の上念さんが御視聴されたのであれば「政治」というテーマを扱った「太陽の牙ダグラム」の感想も聞いてみたいですね。
ボトムズとは違い、こちらの作品は今では語る人がいない・・。ぶっちゃけ当時の視聴者の反応はどうだったのでしょうか?。プラモデルは沢山作ったけど、アニメの方は「実は観ていない」という私なのでありました(笑)。
ちょっと話がそれて前置きも長くなってしまいましたが、そろそろ本題であるアニメ「OBSOLETE」について書いてみたいと思います。
OBSOLETEとは?
イントロダクション
奇才・虚淵玄と新進気鋭のCGアニメーションスタジオ・武右ェ門が挑む、2.5mリアルロボットアニメーション「OBSOLETE」。
2014年、突如現れた異星人は、人類に対して「交易」を要求。彼らが石灰岩の対価として地球にもたらしたのは、意識制御型汎用ロボット「エグゾフレーム」だった。
戦闘機よりも戦車よりも銃よりも安価で、誰でも簡単に乗りこなすことができる「エグゾフレーム」は、またたくまに拡散し、世界をかえていくーー。エグゾフレーム(素体)
異星人との交易でもたらされた身体能力を大きく拡張する謎の人型デバイス、それが「エグゾフレーム」。
そのプライスは「石灰岩1000kg」と等価なり。(現在の相場価格は約900円程)
持たざる人々はこの「素体」に装甲や兵装を施すことで絶大な戦闘能力を発揮する兵器として活用します。そして世界中の戦場の光景が変わっていくことに。現在ドローン兵器が戦場の主役に変わりつつあるように、このエグゾフレームは新しいスタイルの戦争を生み出します。
「It’s A New Style War!」なのです。
最初は作業用機械として重宝されていたエグゾフレームですが、どんな使い方をするかによってその存在の意味が変わってくるというのはまるで「核反応エネルギー」のよう。これは個人単位で所有が可能な「ミニマムな核兵器」とも言えるのかも。
そして先に書いたように「低単価」故に大量にその数を揃えることが可能なのです。
でも・・こんな美味い話があるわけがない(笑)。この戦場というマーケットを席巻するコスパの良い製品には、当然何か裏がありそう?なんですよね。
地球の科学では操縦は人間の意識がフィードバックされて、という以外にその中身はまったく分かっていない。ちょっとネタばれになりますが・・その中身は元々異星の○○なのではないのか?という説も。
このエグゾフレームは操縦の練度が上がるにつれその能力も更に増していくのですが・・そのかわりに搭乗者に以前とは違う変化ももたらすのです。シーズン1ではエグゾフレームが力なき人々にもたらされ、世界のパワーバランスが崩れるところまでが描かれます。
言わば物語の「序章」で本格的にお話しが動き始めるのは第2シーズンからになるみたい。なので続きがとても気になる!と当時に、それを理解して視聴しないと「なんじゃこりゃ?」となる人も多いかも。
観る人をかなり選ぶことは間違いないOBSOLETEなのですが、リアル系ロボットの洗礼を受けた私みたいな世代の人間には堪らんのですよ・・このリアル感。そしてリアル系へのオマージュとしてスコープドックというか「レッドショルダー」的な機体も作中に登場したり(笑)。
ちなみにこのアニメの制作スタッフに企画プロデュースで装甲騎兵ボトムズの監督「高橋良輔」さんが参加されています。SF的な展開と共にそのうち「バトリング」とかのシーンも登場したりして?。そんな男っぽさを感じる描写にも期待したいですね。
シーズン1(全6話)がYouTubeで無料配信中!
ということで一度ぜひ御視聴を。リアル系ロボットアニメ世代にはハマること間違いなし!の作品であります。
シーズン2は2020年冬公開
果たしてエグゾフレームは世界を分断させるための異星人の侵略の一手?。
それとも2001年宇宙の旅の「モノリス」のように人類の変革を促すものなのでしょうか・・。
上念さんは「風呂敷が広がり過ぎてるけど大丈夫?」と仰っていましたが、脚本が虚淵玄さんなので「超期待」していいと思いますよ!。
ところで「OBSOLETE」という単語をインターネットで検索をかけると、一番最初にヒットするのがこの単語の意味である「時代遅れの・廃れた」という和訳。これってリアル系ロボットアニメの現状のことを言っているの?(笑)。それとも・・興味は尽きないですね。
『OBSOLETE』関連商品
『OBSOLETE』 スタッフ・キャスト
スタッフ
原作 – EXO-PEDDLERS
原案・シリーズ構成 - 虚淵玄
監督 – 山田裕城・白土晴一
絵コンテ – 篠田周二
演出 – 山田裕城
メカニックデザイン – 石渡マコト
キャラクターデザイン – 吉田明彦・永井悠也
設定監督 – 白土晴一
武器考証 – 鈴木貴昭
CG監督 – 中島智成
撮影監督 – 小久保将志
美術監督 – 谷口淳一
美術設定 – 曽野由大
デザインワーク – 本田大助
編集 – 瀬山武司
音響監督 – 鶴岡陽太
サウンドデザイン – 笹松広司
音楽 – 石川智久
企画プロデュース – 髙橋良輔
アニメーション制作 – 武右ェ門
製作 – PROJECT OBSOLETE(バンダイナムコアーツ、ニトロプラス、グッドスマイルカンパニー、武右ェ門、バンダイナムコオンライン)
キャスト
ボウマン / Bowman 田中正彦
ミヤジマ / Miyajima 森川智之
レブナー / Loewner 山野井仁
フェルナンド / Fernando 高木渉
ジャマル / Jamal 本城雄太郎
カイラ / Kayira 杉本ゆう
ザーヒル / Zahir 大友龍三郎