ディートフリートに詰め寄るもギルベルトの戦死を受け入れる事が出来ないヴァイオレットは幼少にギルベルトと過ごした屋敷を訪れますが・・ギルベルトの人間愛の深さが否が応にも切なくお話しが盛り上がります!それにしても無敵のヴァイオレットちゃんの出生の秘密が気になります・・
・TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第8話の視聴感想・作品情報等を書いています。作品をもう少し楽しんでいただく一助となれば幸いです。
前回のお話し(第7話)
劇作家オスカーと過ごした時間で愛する人ともう会えない悲しみを知るヴァイオレット、美しく感動的な湖上の飛翔シーンに涙が止ま…
【ストーリー】第8話
第8話 あらすじ
――4年前。 北東戦域で拾われた「武器」と呼ばれた孤児の少女は、ギルベルトと出会った。ギルベルトは少女を引き取り、上官の命で彼女を自分の部隊に入れることになる。
脚本:吉田玲子 絵コンテ:澤 真平 演出:澤 真平 作画監督:岡村公平
【アニメ視聴感想】(第8話)
少佐(ギルベルト)の未帰還を知る事となったヴァイオレットは彼の兄・ディートフリートにそれが事実なのか詰め寄るのですが・・。受け入れ難いその答えにヴァイオレットは激昂し今までにない表情を見せます。
一番ヴァイオレットらしくなく、でも一番人間らしい表情の彼女が描かれた今回のエピソード。しかし人間らしい感情を獲得するきっかけが、大切な人を失ってという展開が皮肉でとても切なく残酷で・・。そういえばシリーズの中で怒った表情の彼女が描かれたのはこのシーンくらいだったかも。
ヴァイオレットにとってギルベルトの存在を二人が歩く夜の街路でのシーンで上手く描き表されていたと思います。常にギルベルトの後ろを彼だけを見て歩くヴァイオレット。ギルベルトだけが彼女の生きる理由そのもので、その歩みを指し示す光なのです。
どんな出生であるのか?はまだ明かされていないヴァイオレットですが、人の温かさを知らず獣のような振る舞いからその心の中はまるで暗闇に閉ざされていた事だけはわかります。そんな彼女にとってギルベルトだけがその心の暗闇に光を差す存在なのでしたが・・。
無垢な心で彼だけを見ているヴァイオレットの瞳にギルベルトは心締め付けられます。それは彼の人間愛の深さからではあると思うのですが、ヴァイオレットが戦う道具としてここに存在するに至るその経緯に何か関係し、大きな罪を感じているのかも?。
・・なんて思ったりもして。
ところで人間らしい感情を最初はヴァイオレットは知らなかったという認識だったのですが、何回か作品を見返してみると決してそうではないのかも?。それは今話劇中にあった「最初に出会った時からギルベルトの瞳の色を美しいと感じた」というヴァイオレットの台詞です。
もちろんですが、このセリフはその言葉通りの意味ではありません(笑)。少佐の目から彼女は「善い心」とは何であるか最初から知っていた・・そんな気もするのです。
武器であるヴァイオレットちゃんですが最初から殺戮戦闘人形ではなかったのかも。ひょっとしたら彼女は元々普通の少女だったが、人間性のすべてを奪う何かの出来事が以前にあった・・とか?。彼女に対する事実を知っているギルベルトは、ヴァイオレットから向けられる思慕の感情に喜びではなく罪を感じて涙を流していたのかもしれません。
・・等々と色々書きましたけど考えすぎですかね?(笑)。ヴァイオレットの出生の件も含め実は色々なことが隠されている事を示唆していたような気がする今回のエピソードでしたが、ギルベルトは生きているみたいなので(笑)劇場版完結編では今話に関わるところも多く描かれるような気がします。
宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長みたいに「実は生きていた」という展開にドン引く気持ちもありますが、TV版最終回のラストカットもそれを思わせるものでしたからね・・。なので彼が生きている展開には「愛してる」を描く上で重要な意味があるのだろうと思います。
うーん、劇場公開が実に待ち遠しい限り!という第8話でございました。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』商品紹介(2020.05.28)
■『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』関連商品
ブルーレイ
外伝
原作小説
劇場版主題歌
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』放送・配信情報(2020年再放送)
放送局
ABCテレビ 毎週水曜日 26時14分〜
TOKYO MX 毎週水曜日 24時〜
BS11 毎週木曜日 24時〜
配信
NETFLIXで独占配信
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』スタッフ・CAST
STAFF
原作:「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」暁佳奈(KAエスマ文庫/京都アニメーション)
監督:石立太一
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクターデザイン:高瀬亜貴子
シリーズ演出:藤田春香
世界観設定:鈴木貴昭
美術監督:渡邊美希子
色彩設計:米田侑加
撮影監督:船本孝平
3D監督:山本 倫
小物設定:高橋博行・太田 稔
編集:重村建吾
音響監督:鶴岡陽太
音楽プロデューサー:斎藤 滋
音楽:Evan Call
音楽制作:ランティス
OP主題歌:TRUE [ Sincerely ]ED主題歌:茅原実里 [ みちしるべ ]アニメーション制作:京都アニメーション
製作:ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
CAST
ヴァイオレット・エヴァーガーデン:石川由依
クラウディア・ホッジンズ:子安武人
ギルベルト・ブーゲンビリア:浪川大輔
カトレア・ボードレール:遠藤 綾
ベネディクト・ブルー:内山昂輝
エリカ・ブラウン:茅原実里
アイリス・カナリー:戸松 遥