ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第11話「もう、誰も死なせたくない」感想・作品情報(2020年再放送) 

戦場で戦う若い兵士・エイダンからの代筆依頼で戦闘の只中へと降り立つヴァイオレット!しかし重傷を負ったエイダンに残された時間はなく・・戦場で「兵士が死ぬ」というシンプルな内容ながらその意味を作品力で深く描いていた「反戦回」、やり切れないそのラストにヴァイオレットも私も滝のような涙が止まらないのです!!(笑)

・TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第11話「もう、誰も死なせたくない」の視聴感想・作品情報等を書いています。作品をもう少し楽しんでいただく一助となれば幸いです。

前回のお話し(第10話)

Hi.アニ!

幼い少女・アンは「大きなお人形」ヴァイオレットから余命少ない母との時間を奪われている事に不安で孤独な気持ちを募らせて・・…

【ストーリー】第11話「もう、誰も死なせたくない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第11話 あらすじ

C.H郵便社に、戦場の兵士から代筆依頼が届く。ホッジンズは依頼を断るつもりでいたが、偶然その依頼を立ち聞きしたヴァイオレットは、ホッジンズに黙って戦場へと赴いた。

脚本:浦畑達彦 絵コンテ:北之原孝將 演出:北之原孝將 作画監督:明見裕子、池田晶子、丸子達就

【アニメ視聴感想】(第11話)

C.H郵便社に届いた代筆の依頼、しかしそこは前線の只中にあり自動手記人形が赴くにはあまりにも危険な場所で・・。しかしヴァイオレットはこれこそ自分にしかない使命と依頼人の若い兵士『エイダン・フィールド』のもとへ向かいます。

「おれ、この戦争が終わったら・・」というエイダンにあまりにも強いフラグが立って始まった今回のエピソード。何というか・・お話しの展開があまりにも分かりすぎます(笑)。

しかしこんな「ネタっぽい」エピソードであっっても、しっかりと最後は「泣かせてくれる」のがこのヴァイオレット・エヴァーガーデン。わざわざ書くことでもないですが、たとえ予定調和の筋であったとしても「脚本・演出・作画」そのクオリティの高さでガンガンに泣かせにくるのですよ。

話はちょっとそれますが「おれ、この戦争が終わったら・・」というのは何が元ネタとなるのでしょうね?。映画?アニメ?それともゲーム?。ネットで調べてみてもこれだ!というのは特にない・・。

ちなみに私が知っている中でこのフラグの登場が一番古い作品は『ジョジョの奇妙な冒険・第2部』に登場する兵士・マルクのセリフです。この死亡フラグを立てた後、マルクはワムウ?に体の半分を吸収され死んだ・・。

というかシーザーがその最後を看取り介錯をしたんでしたっけ?。

話が大きくそれましたが、今話のエピソードは本来はそんな「ネタ」であるシュチュエーションを大きく膨らませ、「戦場で一人の兵士が死ぬ」という事の意味をエイダンの死を通じ強く訴えかけていました。

死の間際のエイダンの脳裏に浮かぶ故郷の風景と幼馴染のマリアの姿が美しく、否が応でも泣かせにきます。エイダンを看取った後、手紙を彼の両親とマリアの元に届けるヴァイオレット。彼の死を知って残された人たちはもちろん悲しみに涙を流すのですが・・。

でもそんな中、マリアたちは手紙を届けてくれたヴァイオレットに感謝の言葉を述べます。この作品には「届かなくてもいい手紙はない」という台詞がよくするのですが、それをこのシーンが強く肯定しています。そして「救えなかった命」の意味に今更に深い涙を流すヴァイオレット・・もう立派な「泣きキャラ」です。

これからはポンコツ人形とは呼ばせない(笑)。

という冗談はさておいて前回(第10話)に続いて「誰にも共感できる」愛する人への思いがストレートに伝わってくるお話しに涙を流した人も多いのでは?。前回・今回と『あいしてる』を探すヴァイオレットにとって意味のある「寄り道エピソード」になっていましたが、次回のお話しからは再び少佐の残したその言葉を探す本筋へとお話しは戻っていきます。

もちろんヴァイオレットちゃんの「ポロリ」どころじゃない滝のような涙もあるよ(笑)。

空から舞い降り兵士たちを制圧するヴァイオレットのなんと強く美しいことよ・・でも相手を一人も殺していない。ヴァイオレットの思いは「もう、誰も死なせたくない」なのです・・。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』twitterまとめ・関連商品等(2020.06.11)

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ブルーレイ

外伝

原作小説
劇場版主題歌

 

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』放送・配信情報(2020年再放送)

放送局

ABCテレビ 毎週水曜日 26時14分〜
TOKYO MX 毎週水曜日 24時〜
BS11 毎週木曜日 24時〜

配信

NETFLIXで独占配信

 

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』スタッフ・CAST

STAFF

原作:「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」暁佳奈(KAエスマ文庫/京都アニメーション)
監督:石立太一
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクターデザイン:高瀬亜貴子
シリーズ演出:藤田春香
世界観設定:鈴木貴昭
美術監督:渡邊美希子
色彩設計:米田侑加
撮影監督:船本孝平
3D監督:山本 倫
小物設定:高橋博行・太田 稔
編集:重村建吾
音響監督:鶴岡陽太
音楽プロデューサー:斎藤 滋
音楽:Evan Call
音楽制作:ランティス
OP主題歌:TRUE [ Sincerely ] ED主題歌:茅原実里 [ みちしるべ ] アニメーション制作:京都アニメーション
製作:ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

CAST

ヴァイオレット・エヴァーガーデン:石川由依
クラウディア・ホッジンズ:子安武人
ギルベルト・ブーゲンビリア:浪川大輔
カトレア・ボードレール:遠藤 綾
ベネディクト・ブルー:内山昂輝
エリカ・ブラウン:茅原実里
アイリス・カナリー:戸松 遥