バレンタインの当日に盗まれた摩耶花の手作りチョコレート!その犯人は一体?見どころはシリーズ中で唯一激昂する『える』の姿、そして犯人を突き止めるも伏せられた「真の結末」が・・苦すぎます
・TVアニメ『氷菓』第21話「手作りチョコレート事件」の視聴感想・作品情報等を書いています。作品をもう少し楽しんでいただく一助となれば幸いです。
前回の感想(第20話)
初詣の最中に納屋へ二人っきり閉じ込められた奉太郎と『える』、「密室イベント」はラブコメの定番ですが世間体を気にしなければ…
【ストーリー】第21話「手作りチョコレート事件」
【あらすじ】第21話
鏑矢中学時代、里志にバレンタインチョコレートを受け取ってもらえなかった摩耶花。今年こそはチョコをちゃんと渡して里志の気持ちを確認したい摩耶花はえるに相談を持ちかける。(HP引用)
脚本:西岡麻衣子 絵コンテ・演出:内海紘子 作画監督:門脇未来
【アニメ視聴感想】(第21話)
里志の自分への気持ちの答えをはっきりさるため摩耶花はバレンタインのチョコレートを作るのですが、古典部の部室から何故か忽然と消えてしまい・・。盗んだ犯人は一体何の理由で摩耶花の手作りチョコレートを?。
未視聴の方のためにこの作品の感想ではネタバレを書かない様にしているのですが、奉太郎が推理するまでもなくチョコレート泥棒の犯人は里志(笑)。『える』以外の二人は既に犯人の心当たりがあったというわけです。
そして気になる犯行の動機なのですが・・これを書くのは伏せておきたいと思います。
何やかんやの顛末はありましたが「雨降って地固まる」みたいなグッドエンド!・・になるかと思いきや、それを覆す様な奉太郎の最後のセリフ!。これは苦すぎる・・。はっきりと描かれていないので観た人によって結末の捉え方は違うとは思うのですが、次回(第22話)での摩耶花のセリフから察するに実に意味深なのであります。
「GOOD or BAD」どちらの結末にもとれると思ったのは私だけ?。観ていない方には一体何のこっちゃ?ですが(笑)、ある意味で作品中唯一の迷宮入りとも言えるエピソードで実に味が深いお話しの結びとなっていたと思います。
里志の本当の心の内までを考えた真の結末を推理できたのは奉太郎だけ?。以前の感想でも少し書いたのですが里志にとって奉太郎はただの親友ではなく、それを越えた「特別な相手」なのだと思います。青春時代によくある「憧れ」や「嫉妬」等の当然の感情はあるとして・・それを越えた特別すぎるもの。
遠回しに書きましたが、まあ察して下さい(笑)。そしてこの見解はあくまでも個人的な感想(妄想?)です。
それにしても今回の『える』はちょっと特別でした。天然の奥底に封印されていた(笑)「荒ぶる闇」を曝け出しています。これは強い・・。「責任」というスィッチというかトリガーが引かれると、たぶん『える』は普段とは違うあるべき「本当の自分」を見せるのでしょう。
何故そうなのか?は次回(最終回)で触れられている部分であります。
そう、もう最終回なのです・・。物語の中で省エネが信条の奉太郎の変化(成長?)していったのもそうですが、徐々に変っていったのが『える』の奉太郎に対する「意識」です。ゼロ距離での「気になります!」攻撃は奉太郎を異性として意識していない証(笑)。
しかし状況はありますが包み隠ずに自身の感情をさらけ出す所など、物語が始まった当初からする『える』の奉太郎に対するその変化はあきらかであります。そういえば今話の劇中で「好きな人はいるのか?」と摩耶花に聞かれ、「その相手」の事をたぶん『える』は明かしてましたね・・。
ここにきて流石に朴念仁で鈍いラノベ主人公(ラノベじゃないけど)の奉太郎もひょっとして・・?という感じ。そして最終回では奉太郎が『える』に対する自身の感情に気づく所が描かれます。では一方『える』の方は?。ここが実によい描かれ方となっているのです。
ということで、再放送が初見の方はぜひ最終回の放送をお楽しみに!。
■『氷菓』関連商品
ブルーレイBOX
※TV未放映OVA収録
OP/ED主題歌
コミカライズ
原作小説
『氷菓』放送局情報(2020年再放送)
BS11 毎週火曜 25:00〜
アニメシアターX(AT-X)毎週(木)22:00 毎週(土)14:00 毎週(水)6:00 【30分×2話ずつ】
配信情報
NETFLIX・U-NEXT・HULU・dアニメストア等で配信
『氷菓』スタッフ・CAST
STAFF
原作・構成協力 – 米澤穂信(角川文庫刊『〈古典部〉シリーズ』から・『月刊少年エース』連載)
企画 – 安田猛、八田陽子、武智恒雄、井上俊次
監督 – 武本康弘
シリーズ構成 – 賀東招二
キャラクター原案・デザイン・総作画監督 – 西屋太志[注 12]色彩設計 – 石田奈央美
設定 – 唐田洋
美術監督 – 奥出修平
撮影監督 – 中上竜太
編集 – 重村建吾
音響監督 – 鶴岡陽太
音楽 – 田中公平
音楽プロデューサー – 斎藤滋
音楽制作 – ランティス
エグゼクティブプロデューサー – 安田猛
プロデューサー – 伊藤敦、八田英明
アニメーションプロデューサー – 瀬波里梨
アニメーション制作 – 京都アニメーション
製作 – 神山高校古典部OB会
CAST
折木 奉太郎:中村悠一
千反田 える:佐藤聡美
福部 里志:阪口大助
伊原 摩耶花:茅野愛衣
折木 供恵:雪野五月
遠垣内 将司:置鮎龍太郎
入須 冬実:ゆかな
十文字 かほ:早見沙織
沢木口 美崎:伊瀬茉莉也
糸魚川 養子:小山茉美
田名辺 治朗:福山潤
陸山 宗芳:森川智之