吸い込まれそうな瞳の「わたし、気になります!」の千反田えるに省エネ男子・折木奉太郎もさすがに逃げ場なし(笑)、まるで時間が止まったかのような「ボーイ・ミーツ・ガール」の名シーンが描かれた第1話でした!
・TVアニメ『氷菓』第1話「伝統ある古典部の再生」の視聴感想・作品情報等を書いています。作品を「もうちょっと」楽しむための一助となれば幸いです。
京アニ制作の不朽の名作が再放送がスタート、「失われてしまったもの」の大きさを改めて感じます・・
2012年に放送された京都アニメーション制作のTVアニメ『氷菓』、2019年7月の事件で亡くなった方も多く参加されていた作品です。この作品に参加されていた『武本康弘』さんは私も好きな京アニ初のTVアニメ「フルメタルパニック(ふもっふ)」を監督され、この作品で京都アニメーションの名を世に大きく知らしめた第一の功労者だったのではと思います。
それ以外にも京アニで手掛けられた作品は多数。主に「コメディ」作品を得意としクラシック音楽に対する造詣も深い・・というのが武本さんへの世間(のアニメファン?)の認識でしょうか。
武本監督一人だけでもそうなのに・・「失われたもの」のあまりの大きさをあらためて感じます・・。
「お別れ そして志を繋ぐ式」御礼
11月3日、4日に「株式会社京都アニメーション お別れ そして志を繋ぐ式」を無事執り行いました。
ご来場の皆様には静穏な環境づくりにご協力いただきありがとうございました。https://t.co/Xye9CIfCYe pic.twitter.com/aMJnj4kLyw— 京都アニメーション お別れ そして志を繋ぐ式【お知らせ】 (@kyoani110304) November 5, 2019
そんな今となっては特別な作品となってしまった『氷菓』、武本監督をはじめ犠牲になられた京都アニメーションの方々に哀悼の意を捧げるとともに、その功績を振り返りながら第1話を視聴してみたいと思います。
第1話「伝統ある古典部の再生」【ストーリー】
第1話 あらすじ
脚本 賀東招二 絵コンテ・演出 武本康弘 作画監督 西屋太志
アニメ視聴感想(第1話)
先に書いたよう、いつもとは違い神妙な面持ちでTVの前に放送開始10分前にスタンバイする私。そして本編が始まり主人公・折木奉太郎がヒロインの千反田える(ちたんだえる)と地学準備室での運命的な出会いのシーンが描かれるのですが・・。
奉太郎の眼に写る『える』の姿が一瞬なのにまるで永遠のように限りなくゆっくり動きながら彼の眼に焼き付けられるシーンを、映像の効果ではなく作画で(だと思う)表現しているこの作品を代表する名場面。誰が観てもきっと記憶に残る完璧な「ボーイ・ミーツ・ガール」の名シーン。何度観ても良い!これが「京アニ」なんですよね。
何度観ても良い!というところで、ここからは本作ヒロイン『える』の魅力が連続して炸裂!(笑)その可愛さに何度観ても「ニヤニヤ」そして「デレーッ」と表情を緩めずにはいられませんでした。
自分でも「気持ち悪い」とは思うのですが・・『える』の天然がホント可愛く描かれています。
ちょっと話は変わりますが配信よりBS(衛星放送)のほうがさすがに画質は良いですね。この作品は配信(NETFLIX)でしか見たことがなかったのですが、BS11で観る『える』の黒髪の艶やかさと言ったらもう・・(キモッ!)。
こういうの見ちゃうとやっぱり「ブルーレイ」が欲しくなっちゃいます。
話がそれましたが、この作品『氷菓』がどんなジャンルのお話しかと言うと殺人とか大事件が起きるわけではないけれど、古典部の面々が高校生活の中でふと出会う些細なミステリーを実は頭脳明晰(!)な奉太郎が解決していく「青春ミステリー」という感じになりますでしょうか。
1話を見ると奉太郎とえるのちょっとした「恋愛模様」も描かれるのかな、と最初は思うのですが・・最後にあったセリフのようにそこはあくまで「保留」の関係が続くことに。
ただし最終回では「二人の関係」がこの先の将来どうなるのか?というのを暗に示した素晴らしい結末が描かれています。
とうことで、やっぱり「よいものは良い」という感想しか個人的に浮かばないという第1話の感想なんですが(笑)、第2話からはもう一人の古典部員『伊原摩耶花 (いばらまやか)』も登場し、物語はこの作品のタイトルにもなっている古典部文集「氷菓」にまつわるミステリーの謎にせまる中編へと移ります。
それに関係する『える』が見ていたという古い建物。果たして文集のタイトル『氷菓』に込められた意味とは・・。
まだ観ていない方はぜひお楽しみに。そしてすでに見た人は何度でも観るのです!『える』のために!!(笑)。振り返りのこの表情、まさに天使であります・・。
■『氷菓』関連商品
ブルーレイBOX
※TV未放映OVA収録(第11.5話)
OP/ED主題歌
コミカライズ
原作小説
『氷菓』放送局情報(2020年再放送)
BS11 毎週火曜 25:00〜
アニメシアターX(AT-X)毎週(木)22:00 毎週(土)14:00 毎週(水)6:00 【30分×2話ずつ】
配信情報
NETFLIX・U-NEXT・HULU・dアニメストア等で配信
『氷菓』スタッフ・CAST
STAFF
原作・構成協力 – 米澤穂信(角川文庫刊『〈古典部〉シリーズ』から・『月刊少年エース』連載)
企画 – 安田猛、八田陽子、武智恒雄、井上俊次
監督 – 武本康弘
シリーズ構成 – 賀東招二
キャラクター原案・デザイン・総作画監督 – 西屋太志[注 12]色彩設計 – 石田奈央美
設定 – 唐田洋
美術監督 – 奥出修平
撮影監督 – 中上竜太
編集 – 重村建吾
音響監督 – 鶴岡陽太
音楽 – 田中公平
音楽プロデューサー – 斎藤滋
音楽制作 – ランティス
エグゼクティブプロデューサー – 安田猛
プロデューサー – 伊藤敦、八田英明
アニメーションプロデューサー – 瀬波里梨
アニメーション制作 – 京都アニメーション
製作 – 神山高校古典部OB会
CAST
折木 奉太郎:中村悠一
千反田 える:佐藤聡美
福部 里志:阪口大助
伊原 摩耶花:茅野愛衣
折木 供恵:雪野五月
遠垣内 将司:置鮎龍太郎
入須 冬実:ゆかな
十文字 かほ:早見沙織
沢木口 美崎:伊瀬茉莉也
糸魚川 養子:小山茉美
田名辺 治朗:福山潤
陸山 宗芳:森川智之