翠星のガルガンティア 第10話「野望の島」感想・作品情報(2020年再放送)

永きにわたる「ヒディアーズ」との戦いの真相を知り人間を相手に戦えないと戦意喪失のレド!、しかしそんな彼に戦いを強いる機械(マシン)の「チェインバー」その訳は・・?。

・TVアニメ『翠星のガルガンティア』第10話「野望の島」の視聴感想・作品情報等を書いています。作品を「もうちょっと」楽しむための一助となれば幸いです。

前回の感想(第9話)

旧文明の遺跡(自発進化推進派「イボルバー」の本拠地)に残されていた記録媒体から、敵として戦っていた宇宙生命体「ヒディアーズ」の正体が実は遥か過去に自己進化した人間だったことを知ったレド。

人類は2大勢力に別れ、宇宙空間で過酷な生存競争を繰り広げていたというわけです。

そのことを知らず多くの無抵抗な命を奪ってしまったレド。

レドはこれから使命を持った兵士として戦い続けることはできるのでしょうか?。

劇中に登場した人類銀河同盟の元となる「コンチネンタルユニオン」が建造中のワームホールドライバーですが、このプラモデルの「ランナー」的な組み立て部品は、たぶんあのアニメの1シーンのオマージュ(パロディ?)なんじゃないかな。

・・いや個人的にそう思っただけなんですけど(笑)。

でも、もしそうだとしたら制作スタッフ陣(村田監督?)の「80年代ロボットアニメ」への深い愛を感じます。

 

第10話「野望の島」【ストーリー】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第10話 あらすじ

旧文明の遺物の力に圧倒されたピニオンは、「クジライカを倒し宝を手に入れたのは自分たちだ。近づく船は容赦なく沈める。」と宣言。ガルガンティア船団にも、衝撃が走る。

【アニメ視聴感想】第10話「野望の島」

自分の戦う意味を失い心身喪失のレド。一方、旧文明のお宝を手に入れたピニオンは半ば暴走状態で襲ってきた海賊たちを撃退し自分の配下へと組み込む始末。

引き上げた遺跡(戦艦の砲塔?)を適当に操作してぶっ放すピニオンチームの少女「マイタ」。

マイタ(CV:徳井青空)

まるで未来少年コナンで「ギガント」の砲塔をぶっ叩いて打ちまくるコナンやダイス船長みたい(笑)。

懐かしいよ・・冒頭で書いたように、やっぱり80年代アニメ愛が溢れている?。

例によって今エピソードでも考えさせられるシーンがいくつか登場するのですが、一つ上げるとすればクジライカを殺しお宝を手に入れた人々が笑顔で酒宴を開くシーンでしょうか。

以前に観たテレビ番組で(タイトル等は忘れた・・)第二次世界大戦当時のドイツの国内の状況を描いたドキュメンタリー作品があり、その内容の中で興味を引いたのが侵略戦争の当事国であるドイツの国民が戦争についてどう思っていたか?です。

ヒトラーの支配下で狂信的に戦争へとドイツ国民が進んでいったとてっきり私は思っていたのですが、実際のところは他国からの略奪物資でドイツ国内の生活は潤い、開戦初期は「別に戦争も悪くはないじゃないか!(嬉喜)」と国内では多くの国民の声が占めていたそうです。

レドが以前のエピソードでエイミーやベベルに語った「支える誰かを笑顔にしたい」とは、誰かの命を犠牲にしてという事ではなかったはず。

レドはそのことに悩み苦しみ虚無感を味わうのですが、大戦当時のドイツの国民は・・。

侵略で得た贅沢な暮らしを捨てることが出来ず、侵略を拡大し続けた彼らにその後どのような結末が待っていたのかは言うまでもありません。

ヒディアーズが元は人間だったという真実を知り戦うことは出来ないと悩むレド。

チェインバーは収集した旧世界の画像データ等を元にした自身の考察から、文明を捨てたヒディアーズと戦うことは文明を獲得した「人類」の存在定義そのものであると結論づけます。

そして戦うことがレドの使命でもあると・・。

アイザック・アシモフの「ロボット三原則」

第一条、ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条、ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条、ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

いくら高性能でも所詮は人間の命令に逆らう事は出来ない単なる「ブリキ野郎」だと思っていたチェインバーの「ロボット三原則」を大きく超えたその言動に、レドはもちろん私もビックリ!(笑)。

ただし、ヒディアーズは文明を放棄した存在なので「人類」と定義することはできないという前提の結論ではあるのですが。

三原則で触れている「人間とは何か?」の定義にも少しかかってくるお題であります。

冷たくも感じるチェインバーのこの回答ですが、それはレドが人間らしく生きていく為には?というレド「個人」を考えての結論なんだと思うのですよね。

最後にチェインバーは「貴官(レド)がより多くの成果を獲得することで(自分は)その存在意義を達成する」と締めくくります。

文明を持つことで「人間」は進化と発展をしてきた。文明を捨て強い個体へと進化したヒディアーズは人間性を捨てた否定すべき真逆の存在である。

理路整然としたチェインバーの考えではありますが・・。

しかし、そんなチェインバーの結論を揺るがすように衝撃の展開が!。

そして「人間(人間性)」とは?というその定義について更に考えさせられるのです・・。

理想を追い求める男達の勇み足に困惑と悲しみの表情を浮かべるガルガンティア船団の女性陣。

いつの時代も最後に泣くのは女たちなのよね・・。

 

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『翠星のガルガンティア』放送局情報

【再放送】
TOKYO MX 1月5日より毎週日曜 23:00〜
BS11    1月7日より毎週火曜 24:30〜

 

配信情報

U-NEXT・バンダイチャンネル等で配信
※レンタル配信のみ

スタッフ・CAST

STAFF

原作:オケアノス
原案:村田和也・虚淵 玄(ニトロプラス)
監督:村田和也
シリーズ構成・脚本:虚淵 玄(ニトロプラス)
キャラクター原案:鳴子ハナハル
メカニックデザイン:石渡マコト(ニトロプラス)
音楽:岩代太郎

アニメーションキャラクターデザイン:田代雅子
総作画監督:田代雅子、佐々木敦子
ガルガンティアイメージ:岡田有章
設定考証・デザイン:小倉信也
プロップデザイン:常木志伸、村山章子
美術監督:栫 ヒロツグ(ととにゃん)
美術監修・美術設定:加藤 浩(ととにゃん)
色彩設計:田中美穂(スタジオロード)
3D監督:遠藤 誠(トライスラッシュ)
3Dテクニカルディレクター:須藤 悠
モニターワークス:吉祥寺トロン
特殊効果:村上正博
撮影監督:田中宏侍
編集:浜宇津妙子
音響監督:明田川仁
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:Production I.G

OP主題歌:「この世界は僕らを待っていた」茅原実里
ED主題歌:「空とキミのメッセージ」ChouCho

CAST

レド:石川界人
エイミー:金元寿子
リーマ:水瀬いのり
サーヤ:茅野愛衣
メルティ:阿澄佳奈
ベローズ:伊藤 静
リジット:大原さやか
ピニオン:小西克幸
ラケージ:恒松あゆみ
チェインバー:杉田智和
マズル:櫻井孝宏