翠星のガルガンティア 第4話「追憶の笛」感想・作品情報(再放送・2020年)

宇宙から来た少年兵『レド』只今絶賛無職・・いや待機中!(笑)、家族のことをエイミーに聞かれ「非効率、必要ない」と返すレドでしたが・・笛の音に甦る記憶に流す涙で「人が本来から持っている温かさ」を信じられる第4話でした!

・TVアニメ『翠星のガルガンティア』第4話「追憶の笛」の視聴感想・作品情報等を書いています。作品を「もうちょっと」楽しむための一助となれば幸いです。

前回の感想(第3話)

戦いしか知らない宇宙からやって来たレドに「地球での生き方」を教えたのがサルベージ屋の少女・ベローズ。エイミーのような小麦色に焼けた肌が健康的な18歳(!)です。若いけど性格は姐御肌、そして修理屋のピニオンとは喧嘩が絶えない犬猿の仲です。

ベローズ(CV:伊藤 静)

他の女性キャラクター同様に「下半身」にポイントを置いた鳴子ハナハルさんのキャラクター原案が絶妙です。その胸に目が行きがち(笑)なベローズですが、本当に重要なのはそこじゃない。「胸なんて飾り」偉い人にはそれが分からんのですよ!(笑)。

 

第4話「追憶の笛」【ストーリー】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第4話 あらすじ

船団にとどまることになったレドは、破壊した格納庫の修理費を、労働でまかなうように言い渡される。だが慣れないレドは失敗ばかり。ついには「チェインバーだけでいいから」とお払い箱に・・。(BDBOXブックレットから抜粋)

【アニメ視聴感想】第4話「追憶の笛」

ガルガンティア船団に駐留することになったレドとチェインバー、しかしその条件として壊してしまった建物の修繕費を捻出するための労働を言い渡されます。しかしチェインバーはともかく、その搭乗者でしかないレドには労働のスキルは何もありません。

そう、絶賛「無職中」なのです(笑)。これは肩身が狭い・・とレドが感じ「求職」活動をするお話しはもうちょっと後に描かれます。

そんなことよりも宇宙生命体・ヒディアーズとの戦いの日常しか知らないレドにとって、平和なガルガンティア船団の社会形態は理解しがたいものばかり。無邪気に遊びまわる子供たちを見て「教官はどこにいるんだ?」と組織だってない、と嘆き呟く始末。

そんな彼に宇宙での暮らしのことを何気なく問いかけるエイミー。家族はいるのか?と聞く彼女に、レドは「家族は非効率、必要ない」と返します。最初は文化・文明の大きなギャップを笑ってしまったのですが・・エイミーの弟・ベベルとの対話でレドの言う「非効率」の意味にハッとさせられます。

レドのいた人類銀河同盟では「戦えない者は淘汰されるべき」という教示なのです。社会に貢献できない者は生きる必要がない。それに対して病弱でいつもベッドにいるベベルが返したのは「自分のことを不必要とは思わない」。

自分を必要としてくれている誰かがいるから、そして自分自身が自分を必要としている、と。レドは返答に詰まります・・まるで最初から知っていた事を突き付けられたかのように。

ベベルが吹く笛の音を聞きレドは甦った記憶に意をせず涙を流します。脳裏に浮かぶ幼い日に別れたきっと大切な人の姿・・。寄り合い、そして寄り添って生きることの意味が今更に深く優しく染み入ってくる、とても好きなシーンです。

そして考えさせられるのです。描いているのは遠い未来の宇宙の果ての、荒唐無稽なSFのお話ではないことに。この「命の価値は誰が決めるのか?」というテーマは物語の終盤で再度大きく取り上げられる事となります。

でも、誰から教えられなくても大切な人との別れを思い出すレドの姿に、それがが人間の生まれつきの本来だと思いたい・・そんな事を思った今回のお話しでありました。今回はすごく意味深く重いメッセージが込められていましたが次回はちょっと軽めに(?)生きる意味を描いたエピソードとなるのかな?。

紳士諸君にはちょっと「ンフフ」なサービスがあるのかも?・・(笑)。ぜひお見逃しなく!。

作品のBGMで大きくフューチャーされている「笛の音」にはこんなにも大きな意味があったのでした。それにしても静かな曲も激しい曲にも・・どのBGMにも感情を揺さぶられます。何故なんでしょうかね?、レドではないけど最初から心の奥底に刻まれていたかのように感じてしまう素晴らしい楽曲たちなのです。

 

『翠星のガルガンティア』商品情報 

 

ブルーレイBOX

OP/ED主題歌

『翠星のガルガンティア』放送局情報

【再放送】
TOKYO MX 1月5日より毎週日曜 23:00〜
BS11    1月7日より毎週火曜 24:30〜

 

配信情報

U-NEXT・バンダイチャンネル等で配信
※レンタル配信のみ

スタッフ・CAST

STAFF

原作:オケアノス
原案:村田和也・虚淵 玄(ニトロプラス)
監督:村田和也
シリーズ構成・脚本:虚淵 玄(ニトロプラス)
キャラクター原案:鳴子ハナハル
メカニックデザイン:石渡マコト(ニトロプラス)
音楽:岩代太郎

アニメーションキャラクターデザイン:田代雅子
総作画監督:田代雅子、佐々木敦子
ガルガンティアイメージ:岡田有章
設定考証・デザイン:小倉信也
プロップデザイン:常木志伸、村山章子
美術監督:栫 ヒロツグ(ととにゃん)
美術監修・美術設定:加藤 浩(ととにゃん)
色彩設計:田中美穂(スタジオロード)
3D監督:遠藤 誠(トライスラッシュ)
3Dテクニカルディレクター:須藤 悠
モニターワークス:吉祥寺トロン
特殊効果:村上正博
撮影監督:田中宏侍
編集:浜宇津妙子
音響監督:明田川仁
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:Production I.G

OP主題歌:「この世界は僕らを待っていた」茅原実里
ED主題歌:「空とキミのメッセージ」ChouCho

CAST

レド:石川界人
エイミー:金元寿子
リーマ:水瀬いのり
サーヤ:茅野愛衣
メルティ:阿澄佳奈
ベローズ:伊藤 静
リジット:大原さやか
ピニオン:小西克幸
ラケージ:恒松あゆみ
チェインバー:杉田智和
マズル:櫻井孝宏