今まで感想やレビューは殆どアニメだけだったのですが世間の評判等を元に読んでみて面白いと思ったコミック作品の感想を書きましたのでぜひお付き合いいただけますと。
第1回は「次にくるマンガ大賞2020」Webマンガ部門第1位にも選ばれた陰キャの少年と陽キャの美少女の出会いで始まるラブコメディ「僕の心のヤバイやつ」です。
僕の心のヤバイやつ 1 (少年チャンピオン・コミックス) Kindle版
「僕は頭がおかしい」衝撃のセリフで物語はスタート!?
主人公・市川京太郎(いちかわ きょうたろう)が名作文学「吾輩は猫である」の書き出しのような一人語りをするコマから物語はスタート!?。
まあ読者の興味を惹き付けるため中二病というキャラ付けをしたのだな、というのは分かるのですが次ページではいきなりヒロインである山田 杏奈(やまだあんな)の殺害を妄想するという衝撃的な展開に!!!。
こんな始まり方の恋愛漫画ってある?読む前にジャンルがラブコメと知らされているだけに驚きを通り越してちょっと混乱。
でもこれこそが作者の狙いなんでしょうね、インパクトがあまりにも大きすぎ続きを一気に読み進めざるをえない。
最初は自分が手をかけ死体となる山田杏奈の姿を妄想していたそんな市川でしたが、ふとしたきっかけで杏奈と一緒の時間を過ごすことにより彼女に対する感情が変化していくことになるのです。
市川が山田に抱く気持ちが何であるのかに気づくまでがページを割いて丁寧に描かれている所が良い!。
でもラブコメなので当然ですが笑わせてくれるし各話の最後にはちゃんとオチもあるしでページを飛ばすことなくしっかりと読んでいくことが出来ます。
そんなこんなで京太郎が初恋という気持ちを自覚することになるのですが、その流れも普通のラブコメとは結構違っていてでもそれがいいんですよね。
人を好きになるとはどういう事なのかがシンプルに、だからこそ誰の胸にも響くものとして描かれています。
最初の方では血を流す杏奈の姿を思い浮かべ厨二の欲求を果たしていた市川が怪我をした山田を見て自身の変化に気づくという構成が抜群で、これに続くシーンには不覚にも感情がシンクロしてしまった・・・。
というわけで京太郎の初恋は始まりお話しはどんな方向に?といった感じで連載は進行中、これ以上はネタバレに触れそうなのでとりあえず主人公の二人の紹介をしていきたいと思います。
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