気持ち悪い?いやこれぞ王道のラブコメ!それが「僕の心のヤバイやつ」|おすすめコミック紹介【1月】

僕の心のヤバイやつ 1 (少年チャンピオン・コミックス) Kindle版

今まで感想やレビューは殆どアニメだけだったのですが世間の評判等を元に読んでみて面白いと思ったコミック作品の感想を書きましたのでぜひお付き合いいただけますと。

第1回は「次にくるマンガ大賞2020」Webマンガ部門第1位にも選ばれた陰キャの少年と陽キャの美少女の出会いで始まるラブコメディ「僕の心のヤバイやつ」です。

 

「僕は頭がおかしい」衝撃のセリフで物語はスタート!?

主人公・市川京太郎(いちかわ きょうたろう)が名作文学「吾輩は猫である」の書き出しのような一人語りをするコマから物語はスタート!?。

まあ読者の興味を惹き付けるため中二病というキャラ付けをしたのだな、というのは分かるのですが次ページではいきなりヒロインである山田 杏奈(やまだあんな)の殺害を妄想するという衝撃的な展開に!!!。

こんな始まり方の恋愛漫画ってある?読む前にジャンルがラブコメと知らされているだけに驚きを通り越してちょっと混乱。

でもこれこそが作者の狙いなんでしょうね、インパクトがあまりにも大きすぎ続きを一気に読み進めざるをえない。

 


最初は自分が手をかけ死体となる山田杏奈の姿を妄想していたそんな市川でしたが、ふとしたきっかけで杏奈と一緒の時間を過ごすことにより彼女に対する感情が変化していくことになるのです。

市川が山田に抱く気持ちが何であるのかに気づくまでがページを割いて丁寧に描かれている所が良い!。

でもラブコメなので当然ですが笑わせてくれるし各話の最後にはちゃんとオチもあるしでページを飛ばすことなくしっかりと読んでいくことが出来ます。

そんなこんなで京太郎が初恋という気持ちを自覚することになるのですが、その流れも普通のラブコメとは結構違っていてでもそれがいいんですよね。

人を好きになるとはどういう事なのかがシンプルに、だからこそ誰の胸にも響くものとして描かれています。

最初の方では血を流す杏奈の姿を思い浮かべ厨二の欲求を果たしていた市川が怪我をした山田を見て自身の変化に気づくという構成が抜群で、これに続くシーンには不覚にも感情がシンクロしてしまった・・・。

というわけで京太郎の初恋は始まりお話しはどんな方向に?といった感じで連載は進行中、これ以上はネタバレに触れそうなのでとりあえず主人公の二人の紹介をしていきたいと思います。


 

気持ち悪い陰キャな主人公・市川京太郎

内向的な性格で友達を持たず、休み時間は読書をして過ごしており、昼休みは図書室に入り浸っている。
また、同級生を殺す妄想をするという中二病も患っている。
中二病ゆえにモノローグでは偉ぶった物言いをすることもあるが、その実、自己肯定感は低い。
一方でスマートではないながらも行動力があり、作中では困っている人のために行動を起こす場面がしばしば描かれている。
山田に対しては当初、自分のような陰キャを下に見ているものと決めつけていたが、物語が進むにつれて彼女の意外な姿を目の当たりにするようになり、次第に彼女に惹かれ、遂には恋心を自覚するに至っている。(wiki抜粋)

コミック掲載当初は厨二病で猟奇趣味を持つ変わった少年というキャラクターの市川でしたが、読み進めていくと実に等身大な少年であることが読者には分かります。

少なくとも男性であれば自分に自身が持てなかったり興味はあっても異性が理解できなくその距離の埋め方が分からなかったりと思春期にそういった経験がある方が大半なのでは。

歪んでてカッコ悪く気持ち悪い、それが青春!とつい興奮して話がそれましたが(笑)要は市川は男性の代表であると読み進めてほしいのであります。

とにかく読んでいただければ市川が山田には勿論のこと周囲に気配りが出来る常識人であることが分かってもらえるはずです。

その行動や考えに読者が自然に感情移入できるキングオブ・ラブコメ主人公、それが市川という少年なのですが・・・女性からしたらそれが気持ち悪く映るのかも?(笑)。

それにしても市川が厨二なのにヒロインに囲まれる鈍感ラノベ主人公とは真逆な存在になっているのが可笑しいです(笑)。

市川大好き天然美少女・山田杏奈

雑誌モデルとして活動する背の高い美少女(171.9cm)。
スクールカーストの最上位にいる陽キャで、校内では友人の小林ちひろ・関根萌子・吉田芹那と行動を共にすることが多い。
性格は天然かつマイペースで、間の抜けたところもある。
また食い意地が張っており、お菓子の持ち込みを禁止されているにもかかわらず校内で隠れて食べている。(wiki抜粋)

周囲の人間を惹き付ける自然体が山田の魅力なんですが天然である故にその気持ちが市川に上手く伝わらなかったりします。

市川への山田の恋は駆け足ではなくいつもマイペースで駆け引きがなくひたむきで素直なもの。

そして嫉妬の感情もストレートなのが可愛い(笑)。

主人公をすごく好いてくれるという男子からしたら超絶理想のヒロインの山田なのですが、この手のお話しのテンプレでよくある「都合よく主人公を好きになる」という強引さがないのがこの作品の魅力の一つのような気がします。

この瞬間に突然恋に落ちてしまった!みたいな恋愛シミュレーションゲームのようなイベントは現実にはまずないはず。

山田というヒロインは恋愛ゲーを意識している昨今のラブコメ作品のテンプレから外れているのですよね。それが新鮮に映り作品を面白くしている所なのだと思います。


第6巻が1月7日に発売

 


僕の心のヤバイやつ【特装版】 6 (6) (少年チャンピオン・コミックス)

という事で「僕ヤバ」の魅力について書きましたがラブコメということで本来の読者ターゲットの年齢層は低めなのだと思いますが、思春期はとうに過ぎたかつての少年少女にこそ読んで頂きたい作品です。

テンプレから外れているという事で言えばラブコメとしては邪道、でも思春期の恋を描いている作品としてはこれぞ王道の「僕の心のヤバイやつ」でありました。

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試し読みやkindleで無料ショート集も公開されているので是非。