amazon prime「汚れた英雄」レビュー

昨日、なんとなくamazon primeのメニュー画面を見ていたら、邦画で「汚れた英雄」というタイトルが目に入りました。40年程前にTVCMでなにか聞いたことがあるタイトルです。ちょっとチラ見してみると・・・・

 

 



汚れた英雄(Blu-ray Disc)

 

 

1982年製作と画面メニューに表示がされています。観てみるとバイクレースの映画のようです。主演は今では3枚目のおじさんとして目にする事が多い草刈正雄さんです。

他に奥田栄治さんや浅野温子さんが映画冒頭でクレジットされていました。私は当時(正確に言うと1985年頃から)バイク好き好き♡少年だったので、当時の2ストロークの4気筒大排気量エンジンのレーシングバイクが映画冒頭から登場して気分がちょっと上がります。

今では生産(レースでも)されていないモンスターパワーのバイクです。燃費は悪く、排気ガスの白煙でまわりが真っ白になるほど環境にやさしくないバイクでした。

でも当時はこんな”レーシングレプリカ”(いわばレーシングマシンにライトやブレーキランプをつけて販売していた!)が大流行しており、今考えるとある程度安い(でも高い)価格で売られていたので特に若者に絶大な人気を誇っていました。(現在も中古として流通していますがプレミアがつき、30年前のバイクなのにと考えるとビックリするほど高いです)

 

下の画像のバイクは当時の今では生産していない(生産できない)モンスターバイクです。(実際に市販されていました。)

ホンダ

ヤマハ

 

 

 

この2大メーカーが当時、市場・レースともに席巻していました。私もページ先頭の画像1枚目のヤマハ”TZR250“に乗ってっていました。

すさまじい加速力で、私が乗った乗り物のなかで一番速かった。飛行機よりも(体感的にですが)。

 

私の思い出話になってしまいましたが、映画の方はというとだんだん怪しげな空気を醸し出してきます。まずセリフは棒読みです。ただあえてそうするという演出かもしれないのでここは100歩譲ります。

そして若いころの伊武雅刀さんが登場し、レース場を盛り上げる為?謎の実況「レースDJ?」として古館一郎さん風にくそダサいレース実況放送を入れてくるのです。

バイクレース見に行ったことないですがこんなのレース場にいないでしょ?と思いながら視聴を続けると、レースが終わった後の、バイクレーサーの日常生活が描かれます。これがダさい!

うちっぱなしの壁の、プール付のマンションに住み、プールと自宅内のジムで体を鍛えたその後、広大な広さのウォーキングクローゼットで、これまたたくさんのスーツが掛けてある巨大な電動ハンガーから今夜のパーティーに着ていくタキシードを選びます!!(女を口説くために!)。

浜田省吾の歌の世界です。こんな裕福なバイクレーサーいるわけありません。だいたいレーサーやドライバーはレースをするお金を出してくれるスポンサーを自分で探し、それでやっとレースに参加できるので、ほとんどの方は貧乏です。バイクメーカーと専属契約できるのはほんの一握りのレーサーです。

 

劇中「来年の世界選手権レースはどこ(のメーカー)から出るの?」と問われた主人公はスかした感じで

プライベーター・・・・。」と答えるのです!プライベーター!!バイクメーカーのサポートを受けない分かりやすく言えば個人参加です。世界中を転戦するモーターレースの最高峰でそれはありえない。

お金がものすごくかかるのです!!。1960年代じゃないんですよ!。草レースじゃないんですよ!。バイクのことなにもしらないでしょう。

なんというか当時の価値観のダサさと、レースをおそらく知らないであろう製作者の、見る人への馬鹿の仕方に20分位で視聴をやめました。(公開当時どういう評価だったの?バイク好きでなかったら気にならなかったのかな・・・)

首の回りから変な臭いの汗がにじみ、とても嫌な気分になりました。昔の映画だからまあ・・・・。と言われる方もいらしゃるかもしれませんが、間違いなく大金を使って製作された映画です。(空撮シーンもありました)

大金使っておけばいいだろう的なダサさ(田舎者感)がすごく伝わる、ある意味当時(1980年代初め)の日本がよく理解できる映画だと思います。(ナメ猫とか不思議なものが流行していたヘンな時代です)

自分に合わなかった映画のことは書かないようにしているのですが、かつてバイク好きの少年だったのでちょっと頭にきてかいてしまいました、スイマセン。



                                                                         バリバリ伝説(1)

                                             バリバリ伝説 (12)

※バリバリ伝説はちゃんとしたバイクレースマンガです

おまけ

この映画、バイクに車載カメラを積んで撮影しているのですが、なにか「とろ~んっ」とした

スピード感です。カメラの撮影なので実際に運転したときと見え方がちがうのでしょうが、

「遅い」

あとバイクに乗ってある程度のスピードを出したことのある方ならわかる、「あの音」

入っていないのです。

ヘルメットが空気を切り裂く(叩くような)音です。

エンジン音よりそっちの音のほうが大きく「バシッツ、バシッツ」と頭をなぐりつける

んです。

作っているときに誰も何も言わなかったのでしょうか。

もう最後までいやなことをかいてしまって「チラ見」を後悔中です。