「SHIROBAKO」を観ました amazon prime【視聴感想】

2018年5月22日

はじめに

 

 

先日ブログで「今のアニメはペンタブレットで原画を描いているのかな」と疑問に思ったことを書いたのですが、なんとなくネットで調べてみるとそんなの使っていないようです。

と、いうか最近までセル画でもアニメはつくられていたとのこと。「サザエさん」は2013年までセル画を使って製作されていた記事を見つけました。

それにしても今のアニメはどうやって製作されているんでしょうか?。調べているうちに見つけたのがTVアニメ作品「SHIROBAKO」です。

「シロバコ?」どういう意味なんでしょうか。

 

 

SHIROBAKOとは

 

あらすじ

上山高校アニメーション同好会の宮森あおい安原絵麻坂木しずか藤堂美今井みどりの5人は、いつかもう一度、共に商業アニメーションを作ろうと「ドーナツの誓い」を立てた。

その2年半後、アニメーション制作会社「武蔵野アニメーション」に就職したあおいは、同社7年ぶりとなる元請け作品『えくそだすっ!』に制作進行として携わることとなり、忙しい日々を過ごしていた。

しかし、慣れてきた仕事に慢心するあおいを嘲笑うかのように、次々トラブルが発生する。足りない原画、過労で倒れるスタッフ、こだわりから仕事を増やす監督、社内で対立する2D班と3D班、上がってこない絵コンテ、抜けていくスタッフ。

それらのトラブルと向き合いながら、あおいは多くの仲間、先輩に助けられながら、様々な人と出会い、成長していくのだった。(wiki抜粋)

 

 

 

 

 

物語はアニメーションの製作会社が様々なトラブルにみまわれ(いや自身で作っている?)ながらテレビアニメーションを「完成」させていく「アニメ業界物」といったところでしょうか。

このアニメの主人公は高校で「アニメーション同好会」で一緒だった5人の彼女達なのですが視聴を続けていくと彼女達よりその周りでアニメを作っているスタッフ達の方が「キャラが濃くて面白い」んです!。

実際のアニメーションの製作現場もそうなんでしょうか、ちょっと変わった人達が多く登場します。むしろまわりの人間達が「本当の」主人公みたいです。

彼女達は「一応」主人公となっている、といったような感じでなんでしょうか(笑)。

 

 

 

 

 

 

作中いろんな「製作上のトラブル」が発生するんですがスケジュール通りに「絵(原画)が上がってこない(できあがっていない!)」のは序の口です。アニメーションの監督がすでに出来上がったものをアフレコ(声優さんが声を入れる最終段階)で「頭に思い描いていたイメージと違」から「作画から」作り変えるとテレビで放送する納品直前に言いだしたりします!。

 

 

 

 

 

ほんの「1シーン」の変更なんですが皆で大騒ぎです。テレビで放送できなくなるかもしれないばかりでなく、この作品の今後の製作スケジュールにも大きく影響を与える変更です。ああだこうだと言い合いながらも参加している製作スタッフ、皆「アニメへの愛」が深いので納品の直前にも関わらず監督の作画変更に応じます!。大急ぎで打ち合わせをして「徹夜」で作り直しです。

 

 

 

 

 

でもこんなトラブル?まだかわいいものです。この作品これからもっと「絶対絶命」のトラブルがどんどん発生します!。

 

 

 

 

アニメの作り方

気になっていた「作り方」ですが今でも「原画や動画」は手書きなんですね。ペンタブレットは使わないみたいです(ペンタブレットを使うのは漫画やイラストなのかな?)。

昔とまったく一緒でした(CG製作の場合は違いますが)。CG製作のアニメも多くなっていますがやはり手書きにはかなわないということでしょうか。

ちなみに「手書き vs CG」どっちがすぐれているのか、というエピソードもあります。

 

 

 

 

 

彩色はセルに絵の具を塗るのではなくてパソコン上での作業に変わっています。「サザエさん」もセル画はもう使っていないとのことで、現在のすべてのアニメはパソコンで色が塗られています。

パソコンだと簡単になっていて楽そう、ですがそうではない!。「瞳」の塗り方や「髪」のグラデーションなど、今のアニメを観ていると「とても大変そう」です。

SHIROBAKO」の意味ですがネットでしらべてみると

「映像業界用語の「白箱」に由来し、「白箱」は作品が完成した際にスタッフら関係者に配られるVHS(ビデオテープ)を意味する。 ビデオテープをパッケージのない白い箱に入れていたことから「白箱」と呼ばれている」

そうです。作中では「意味」がくわしく語られていなかったので・・・私は知らなかった用語ですが昔からある用語なんですね。

 

 

今も昔も

昔からといえば作中で「納品までに完成しなかったアニメーションはない」とのセリフがでてくるんですが、いやいや、そんなことはないです。昔からそんな作品あったんです!(ごく少数ですが)。

私が観たアニメで初めて製作が間に合わなかった作品にであったのは1983年製作の「超時空要塞マクロス」です。テレビで放送されたとき「色が塗られていなかった」のです!!。

当時はテレビ局の機材の故障かと思っていたのですが間にあっていなかったんですね・・・。

その時のスタッフの方が若くて経験がなかったのでしょうか、次作の「超時空世紀オーガス」も結構な出来でした(悪い意味で)。

「SHIROBAKO」作中で納品が間に合わなかった場合は「総集編」を放送しないといけなくなる、それはアニメを制作する者として「嫌だ」となるんですがマクロスでは実質の総集編が2回もありました!。マイナーアニメではなくてアニメ雑誌に毎月掲載がされる人気作がです。

でも当時はインターネットがなかったので問題になることはありませんでした(笑)。当然アニメ雑誌もそんな事にふれることはありません。なんともおおらかな時代です。

作画崩壊もそうですし、回によって「キャラクターの絵が違う」のも当たり前でした。でもそれがよかった部分もあったんです。

作画が良かった回はエンドクレジットで「ああ、やはりあの人の回だったか」と心密かに楽しめたものでした。今だとこんな事、許されないんですね。

ネタバレになってしまいますが製作が納品に間に合わない(万策尽きる)ことになると何年も業界から「干されて」しまうそうです・・・。

しかしアニメーションの製作、大変そうです。本当の現場はこんなもんじゃないのかも、です。(ニュース報道などを聞くと実際にそのようで、なんとかならないのかな・・・)

それでもこの作品、つらい現実を面白おかしく笑い飛ばして描いていてそしてちょっとだけ感動もあります。なんか劇中とごっちゃになってややこしいですが本作を作った製作スタッフの「アニメへの愛」を感じます。

この作品、「オールドファン」というか「本当のアニメファン」に人気?というか評価が高いアニメのようです(中古品のBOXも新品に近い結構な高値で取引されています)。「SHIROBAKO」私のように昔アニメが好きだった人にぜひ観ていただきたい作品です!