ゾン100 第10・11・12話 感想
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《ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~》 原作コミック最新巻はこちら ※2023年10月現在
故郷の村に帰ってききたアキラが「ドレッドヘアにする」という《やりたいことリスト》の一つを消化する場面(第9話)から始まり、日暮たちによるゾンビ来襲から村を救った後に「このパンデミックを終わらせる方法が日本のどこかにあるのかも?」と旅を再開する第12話(最終回)のラストまでが描かれた今回のゾン100。
よりにもよってクリスマスの聖夜に延期となっていた残りの3話を放送するなんて、「洒落がキツイ」にもほどがある!。
リアルタイムで視聴した人が、果たしてどれだけいたのかちょっと心配なところ(笑)。
大学時代に見かけた楽しそうなアキラの笑顔が許せなかったと、村をゾンビに襲わせて《社会をめちゃくちゃにする》というやりたいことを実行した後に、《嫌いな奴をゾンビにする》という自身の願望を遂げようとする日暮。
そんな日暮にアキラは「これがやりたいことだったら、なんで楽しそうじゃないんだ?」と問いかける場面が印象的でした。
その問いかけの直ぐ後で日暮はゾンビに噛まれることになるのですが、それでようやく自分の内側にしか向けようとしかなかった本当の声をアキラにぶつけたのでありました。
内向きな性格を変えようと自分なりに努力もした日暮でしたが、たった一つ足りなかったのは他者に向け「自分の心を開く」という事。
「友達とプールで遊びたかった」と孤独だった胸の内を明かした日暮に、「いつか自分がゾンビになったら一緒にプールに行こう」とハグしながら約束するアキラ。
劇中でアキラも語っていたように、日暮は決して異常な存在ではなく、今を生きる現代人であれば辛い毎日に生きる目的を見失い、最後には社会に矛先を向けるという結末は、多くの人が知る事実であります。
「俺が、誰もが日暮になっていたんだ」というアキラのセリフが、リアルに胸に響きます。
ただし、先に書いた日暮のよう、かの事件の犯人にも差し伸べられた手を取るという選択の機会が人生の中で何回もあったはず。
自分が正当であることばかりを主張するのでは日暮ら今回のエピソードで村に混乱をもたらした他の三人と同じなので、事件の犯人には多くの人を殺めた自身の選択とどうか向き合ってほしい所であります。
そして、アキラがなぜ日暮にならなかったのか?という結論で一夜の騒動は幕を下ろすのですが、シズカが言う「認知的焦点化理論」とアキラの「親孝行をする」というやりたい事リストが全てを語っていると思います。
生きる目的を自分だけに向けている人間は、いつか行き詰まることになるという事ですね。
これまで、人生の中で自分が「やりたかった」事を主にリストに書き込んでいたアキラでしたが、今回の件でこれから先の目的が少し変わった様子。
「日本を旅して感染を止める方法を探し、オヤジに痔の手術を受けさせたい!」と、なのに特にあてのない旅をケンチョ・シズカ・ベアとともにアキラは再開するのでありました。
「ゾン100」第二期の放送予定は?
エンディングではアキラたちがこれまでのエピソードの中で助けた人々の逞しく生きる姿が描かれ、それは最終回のテーマでもある「情けは人の為ならず」に合致していて実にイイ!。
というか、香坂さん夫妻はゾンビに喰われていなかったのですね!。
さて、シリーズを通し面白おかしく、そして生きるために必要な「教え」もあったりで満足感高いゾン100でありましたが、その続編の制作と放送は?。
同じ時間帯の放送であれば『夜桜さんちの大作戦』の後の2024年7月以降となると思いますが、今のところ続編制作のアナウンスなありません。
というか、調べた限り「ブルーレイ」の発売予定がない・・・。
実写映画化もされてましたがそんなに話題になっていた印象もなく、世間からは「ゾンビ」というありふれたお題ゆえに辟易とされている可能性も!?。
という嫌な予感を抱きつつも、お話し・作画演出とも素晴らしかった今作なので是非続編に期待したいところであります。
ゾン100アニメ最終回でした!ありがとうございました!
最後まで足掛け約半年でしたが感謝です
川越監督、BUG FILMSさん、梅田さん初め声優の皆様、関係者の方々、そして視聴者の皆様最後までありがとうございました!皆様にキラキラと祝福のあらんことを! pic.twitter.com/OOT5ulUiex— 高田康太郎@ゾン100作画サンデーGX (@kosamehal) December 25, 2023
改めて「ゾン100」アニメ完結、
お疲れ様でしたー!
製作陣、全ての関係者の皆様ありがとうございました!!🙇♂️リアタイ見逃した方も、ネトフリ、アマプラ等の各配信サイトでご覧になれますので、引き続き「ゾン100」をどうぞよろしくお願いいたしますー!! pic.twitter.com/LAFxmFlZvb
— 麻生羽呂HaroAso@【ゾン100】15巻発売中! (@asoharoo) December 26, 2023
ゾン100、10話~12話お待たせしてしまい申し訳ありません&ご視聴ありがとうございました!!アキラ達の楽しい旅の続きは原作の漫画でまだまだ続いてるので未読勢の方はこれを機に是非!
配信で見る方も何卒よろしくお願いします! pic.twitter.com/A8asROklIz— 川越 一生 (@kazuki_kawagoe) December 25, 2023
ゾン100 グッズ情報
OP/ED主題歌
原作コミック
ゾン100 放送・配信情報
放送局
毎週日曜午後5時 MBS/TBS系全国28局ネットにて放送開始
配信サービス
一般配信:7月9日(日)18:00より順次配信
バンダイチャンネル
ABEMA
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Disney+
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dアニメストア
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U-NEXT
FOD
WOWOWオンデマンド
アニメ放題
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ゾン100 スタッフ・キャスト声優情報
制作スタッフ
原作:⿇⽣⽻呂・⾼⽥康太郎(⼩学館「月刊サンデーGX」連載中)
監督:川越⼀⽣
副監督:上⽥華⼦
シリーズ構成:瀬古浩司
キャラクターデザイン:⽥中紀⾐
ゾンビデザイン:福地純平
音楽:宮崎 誠
選曲:合⽥⿇⾐⼦
⾳響制作:dugout
アニメーション制作:BUGFILMS
制作:小学館集英社プロダクション
出演声優
天道 輝/アキラ:梅⽥修⼀朗
三日月 閑/シズカ:楠木ともり
竜崎憲一朗/ケンチョ:古川 慎
ベアトリクス・アメルハウザー:髙橋ミナミ
OPテーマ:「ソングオブザデッド」/KANA-BOON
EDテーマ:「ハピネス オブ ザ デッド」/シユイ
公式ホームページ:https://zom100.com/