2023年秋アニメ るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第17話「決着」【令和版】 感想・考察【関連グッズ・配信放送情報紹介】
秘剣・飯綱の秘密を見破られ、人を殺めた経験がないことを剣心に言い当てられる雷十太。
敗北し、己の小ささを晒した雷十太の背中を、由太郎は黙って見つめ・・・。
弥彦の啖呵で再び剣の道を目指す由太郎の姿が清々しい今話のラストでしたが、原作になかったシーンが付け足されたことでお話しの結末の印象が大きく変わることに。
果たして雷十太は許されたのか?、観る人によって解釈が変わってきそうです。
第17話 「決着」 【ストーリー】
雷十太の剣を受けた由太郎は、右腕に重傷を負い、二度と剣が振れなくなってしまう。
由太郎と喧嘩ばかりしていた弥彦だが、彼の剣術にかける想いは誰よりも知っている。
弥彦は由太郎の手を取り、剣心と雷十太の決闘を見届けに診療室を出る。
夜の林道で、怒りの剣心と雷十太の対決が始まった。
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第17話 感想
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由太郎の剣士としての未来を奪った雷十太に、怒りの感情を持って対峙する剣心。
繰り出される見えない秘剣・飯綱の原理が『かまいたち』のように真空状態を生み出す技であるのを見破ると同時に、ダメージを与えただけで喜々とした言動を見せる雷重太に、「人を殺めたことが無い」と剣心は言い当てます。
これまで殺人剣を極めると豪語していた雷十太。
しかし、その浅はかな行動で由太郎の剣士としての未来が立たれ事が分かり、「人斬りの剣が持つ奈落を全く知らない」と剣心の怒りに更に火をつけることに。
間合いの外からの攻撃である雷十太の『飛飯綱』に対抗し、剣心は飛天御剣流抜刀術・飛竜閃(ひりゅうせん)を放ってこの勝負に決着をつけたのでした。
勝負に負けたばかりか手段を選ばない卑怯な手を使い、己の小ささをも晒してしまった雷十太の背中を寂しく見つめる由太郎・・・。
その由太郎は、怪我した右腕の治療のため医学の進んだドイツへと旅立つことになるのですが・・・。
《るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―》原作コミック最新巻はこちら ※2023年10月現在
今話の注目ポイント①
憧れである師匠・石動雷十太(いするぎらいじゅうた)の本当の姿を知って心を折られる由太郎。
誰も慰めの言葉が見つからない中で、「雷十太に裏切られたのがそんなに辛いんだったら、雷十太より強くなって吹っ切っきちまえばいいだろう!」と弥彦が由太郎の闘志に火をともすラストが実に清々しいものとなっていた今回のるろ剣。
「てめえが夢に描いて信じた、本物の雷十太よりだ!」と言いながら竹刀を振るう弥彦でしたが、この啖呵を聞いた由太郎が「目指す強さ」の目標を弥彦に変えていく様が何気に善いのですよね。
弥彦の売り言葉に「絶対に剣術は辞めない!」と反撃しながら宣言する由太郎。
日本剣術の行く末を雷十太は案じていましたが、この二人の姿を見て「あまり心配はなさそうでござるな」と剣心が笑みをこぼす実に収まりよいラストとなっていました。
今話の注目ポイント②
という今話でしたが、自分の記憶している限りでは原作通りではなく幾つかの場面が付け足されていました。
もっとも分かりやすかったのが、人を斬り殺したことがない雷十太が人斬りであった剣心との壁を乗り越えるため幼子と老婆を切り捨てようとするシーン。
結局、雷十太は二人を斬ることが出来ず、良い意味での「自分の弱さ」に泣くことになります。
このシーンが、原作では一体何を考えているのかよく分からないキャラクターであった雷十太のことを、かなり上手く補足していたかと思います。
雷十太が小者であることを更に印象付けるシーンではありますが、彼が心を持たない狂信者ではなく只ただ「浅はか」だっただけで、善悪の分別は持っていたことが分かります。
祖母と孫を斬れなかった代わりに、落とされたのは地蔵の首。
上下逆さまに置かれたことで地蔵はこれまでのしかめっ面とは違い「笑顔」の表情を見せることに。
その顔を見ながら、涙を流す雷十太。
斬れなかったことを悔やんでいるのか?、それとも斬らなくてよかったと安堵して流したものなのか・・・。
そして、人を殺さなかった雷十太の選択に「それでいい」と地蔵が褒めているようにもとれる、実に意味が深いカット。
長年雷十太の描き方には腑に落ちないものを感じていた私ですが、今回のシーンですごくスッキリとさせられることに。
さて、今回のラストで剣を握ることを「許された」とも取れる、愛すべき小者の雷十太。
これは再度登場する伏線のような気がしてならない私なのでありました。
※Cパートのシーンは、間違いなく原作には「無かった」と記憶しているのですが、もしあったらスイマセン。原作を読んだのが二十数年以上前なので、ボケた私が内容を「改変」している可能性があります(笑)。
るろうに剣心 グッズ情報
ブルーレイ
原作コミック
放送・配信情報
放送局
フジテレビ:毎週木曜日24時55分~
関西テレビ:毎週木曜日25時55分~
東海テレビ:毎週木曜日26時04分~
秋田テレビ:毎週木曜日25時20分~
岩手めんこいテレビ:毎週木曜日24時55分~
仙台放送:毎週木曜日25時30分~
さくらんぼテレビジョン:毎週木曜日24時55分~
福島テレビ:毎週木曜日24時55分~
新潟総合テレビ:毎週木曜日25時50分~
テレビ静岡:毎週木曜日25時30分~
テレビ新広島:毎週木曜日26時00分~
テレビ愛媛:毎週木曜日25時05分~
テレビ西日本:毎週木曜日25時55分~
サガテレビ:毎週木曜日24時55分~
テレビ熊本:毎週木曜日25時45分~
鹿児島テレビ:毎週木曜日25時30分~
北海道文化放送: 毎週水曜日24時40分~
長野放送:毎週木曜日25時30分~
アニマックス:7月29日より 毎週土曜日19時00分~
配信サービス
一般配信:7月7日(金)12時00分より順次配信
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バンダイチャンネル
ニコニコチャンネル
ニコニコ生放送
スタッフ・キャスト声優情報
制作スタッフ
原作:和月伸宏『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(集英社 ジャンプコミックス刊)
監督:山本秀世
シリーズ構成・脚本:倉田英之
シリーズ構成・脚本協力:黒碕 薫
キャラクターデザイン:西位輝実、内田陽子
衣装デザイン:なすか
プロップデザイン:小菅和久
メインアニメーター:北尾 勝
アクションアニメーター:菊地勝則
音楽:髙見 優
音響監督:納谷僚介
音響効果:小山恭正
色彩設計:篠原愛子
美術監督:齋藤幸洋
撮影監督:髙津純平
編集:長谷川舞
3DCGI:ライデンフィルム
アニメーション制作:ライデンフィルム
出演声優
緋村剣心:斉藤壮馬
神谷 薫:高橋李依
明神弥彦:小市眞琴
相楽左之助:八代 拓
高荷 恵:大西沙織
四乃森蒼紫:内田雄馬
斎藤 一:日野 聡
公式ホームページ:https://rurouni-kenshin.com