リコリスリコイル アニメ第十三話 感想(最終回)

 

リコリスリコイル アニメ第13話(最終回)感想 千束・真島

2022年夏アニメ リコリス・リコイル 第13話「Recoil of Lycoris」(最終回)感想・考察【関連グッズ・配信放送情報紹介


互いが信じるものを証明するため、最後の戦いを開始する千束と真島。

しかし、重要な局面で千束の人工心臓が止まりかけて!?。

心を掌握されっぱなしの30分!。

これぞ良質なエンターテイメントで、続編(第二期?)への含みを残す心憎い終幕でした。

「花の塔」に続くCパートこそが視聴者の誰もが待っていた最高のエンディング!。

早く東京での営業再開を願いたくなる、リコリコの最終回でありました。


 

あらゆる手段を使いアランから与えられた使命を果たすよう執拗に迫る吉松でしたが、余命という「与えられた時間」を無駄にしない生き方を選択し続ける千束は追いすがるたきなを止め吉松を逃がします。

新しい人工心臓という希望の光が失われ泣き崩れるたきなに、「お別れの時はみんなに来るよ・・・でもそれは今日じゃない!」と、あくまでも残された時間を意味あるものしたいと千束は諭すのでした。

その後、クルミたちと合流した千束とたきなはハッキングされていたラジアータと延空木を解放し、無事ミッションは終了したかと思われたのですが・・・。

しかし、拘束していたはずの真島が現れ再び二人は対峙することに!。

 

という、最後の最後まで展開が転がり続け一体どんな結末が待っているの!?という前回のお話しで、何よりも印象に残ったのが「心臓が逃げる!!」とこれまで論理的な行動をとってきたたきなが、感情に激しく突き動かされる姿ですね。

第一話時点では全く感情を表に出さなかったたきなが、千束と出会って1年という時間を過ごしたことで、人間的に変化し成長した姿はただ感慨深い。

そして、第一話からブレることなくやりたいこと最優先で「命大事」の信条を守り通すという部分では、ロジカルとも言える千束が他に方法がなかったとはいえ不殺の誓いを破り吉松を撃つてしまい、その時に見せた錯乱の表情もビーストモードとなったたきな以上に衝撃的でした。

銃弾に倒れた吉松の姿に絶望の叫びをあげたのは、与えられ懸命に生きた自分の時間が無価値になってしまったと一瞬感じたからなのか?。

その痛みが伝わってきます。

クライマックスだからこそ見れる特別な表情の二人に魂持っていかれた・・・。

しかし、その後で吉松を追うたきなと止める千束が抱き合うシーンでは、画面にその表情を映さず視聴者にそれを想像させるという神演出!。

百合が燃え上がる一番の魅せ場ですからね。

感情極まり崩れた表情のアップではなく、ここは美しい場面で一幕下ろしたいというわけです。

 

さて、ラジアータが奪還された真島が最後に何を仕掛けてくるのか?という緊迫の局面から始まった最終回ですが・・・。

その結末にはニッコリするしかない。

最高かよ!。