アキバ冥途戦争 第十二話 感想(最終回)

アキバ冥途戦争 第12話 感想

嵐子を刺殺したのは元「チュキチュキつきちゃん」のメイド。

店を壊滅した恨みから嵐子を襲ったのですが何故なぜか凪は彼女を放免し、それどころか絶縁を撤回したばかりの「とんとことん」を今度は潰すと言い始めます。

一方、なごみは嵐子を殺された怒りから凪の居場所を突き止め復讐を果たそうとしますが、嵐子が大切にとっておいたとんとことんのメイドとして過ごした遺品の数々を見つけて自分がすべきことに気が付くのでした。

凪のとんとことん襲撃の前に、なごみは店のメンバーを皆を集めて宣言します。

「メイド戦争を仕掛けましょう」と。


嵐子も死んで最終回では一体何が起こるのか!?とドキドキしながら視聴していたのですが予想もしない展開の連続に只々あっけにとられるばかりの最終話。

正直「なんで今こうなってるんだっけ?」と思うばかり。

 

 

なごみが仕掛けた「メイド戦争」とは凪に渾身のメイドの接客を見せるというもの。

抗争に明け暮れるメイドたちに自分たちのあるべき本来の姿をぶつけてくるのですが、銃をサイリウム代わりに振り回すシーンはシュールとしか言いようがなくて、殺るか殺られるかの緊迫したこの場面で「何ふざけてるの!」と一瞬イラっとすることに。

でも観ていた時はデタラメの連続に思えた様々な場面も、終わった後で色んな意味が込められていたということに気付かされます。

 

 

先に結論めいた事を書きますとこの作品が描いていたテーマは古い世代と新しい世代の対立だったのではないでしょうか。

「変化することへの勇気」と言っていいのかもしれません。

一旦絶縁を解いたものの嵐子が殺された事実に、やはり力こそが秋葉原のルールだと思い直す凪。

そしてなごみもこれまでの非暴力主義の信念を覆し凪と事を構えようとします。

「暴力と非暴力」どちらがメイドとして正しい姿なのか?二人の心は揺れ動くのですが、そんな中で嵐子の形見を見つけたなごみはメイドの本来がお客様を笑顔にすることだと気が付きます。

そのためにはまず自らが笑顔にならなければ。

 

 

一方の凪はメイドとして何が正しいのか葛藤し続けます。

ラーメン屋の大将曰く凪は「孤独を恐れる愚かなケダモノ」。

嵐子を殺したメイドをそのままにしたのは凪の考える秋葉原の生態系ルールに沿っていたからなのでしょう。

自分が作ったルールに従わせることで孤独な気持ちを安らげている。

しかしとんとことん襲撃の前に若い頃の嵐子に自分が撃たれる幻を見たのは、暴力を選んだその時にメイドとしての自分は死んだのだという凪の心の中の自答であるように思うのです。

しかしそれでも自身のルールを変えることに凪が抵抗し続けたのは孤独を恐れるが故なのか・・・。

 

暴力という古いルールで凪が殺されるラストが実に皮肉です。

嵐子を殺したメイドに撃たれ御徒町に串し刺しにされる。

パンダの着ぐるみを着続け時を止めていた御徒町もまた古いルールに縛られた者の象徴であるのは間違いありません。

 

 

と、とりとめなく感想を書いてきましたがそう思ったのは銃弾に倒れながらもメイドを続けている笑顔のなごみのラストがあったから。

このカットでこの作品がヤクザ映画のパロディというだけではなく、視聴者へのメッセージというかエールが込められていることに気が付くのであります。

この笑顔の意味するのはこの作品が紛れもないP.A.WORKS王道の「お仕事アニメ」ということにですよね?。

PAらしくない観る人を選ぶ「お馬鹿系アニメ」かと思っていたら最後はしっかり感動させてくれた「アキバ冥途戦争」の最終回でありました。

 

 

今話一点だけ不思議に思ったのが警察官の横を通り過ぎたなごみが一度戻ってお辞儀をする場面。

これって乱闘騒ぎを起こしたなごみが警察に捕まって釈放された後のシーンなのでしょうかね?。

でも何故わざわざこの場面を入れたのかの意図が観ていて分かりませんでした。

ヤクザ映画のパロディか何か何でしょうかね?。

 

凪との対決の前に一杯のラーメンを皆で分け合い食べるシーンがありましたが、御徒町だけはそれに参加しませんでした。

最後まで観終わって、これは御徒町だけは考えが違うことを表していたことに気付きます。

非暴力を貫くことを決意した他のメンバーとは違い、古いルールに縛られ暴力を行使することをこの時に決意していたのでありましょう。

「流石はPA!」脱帽ものの素晴らしい演出で、次作にも是非期待したいところであります。

 

 

 

 

 

 


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アキバ冥途戦争 放送局・配信情報

TOKYO MX:毎週木曜 24:00~
BS11:毎週木曜 24:00~
KBS京都:毎週木曜 24:00~
サンテレビ:毎週木曜 24:00~

配信
地上波同時・最速配信:毎週木曜 24:00~ ABEMAで配信
先行配信:毎週日曜 24:00~ dアニメストアで配信

一般配信:2022年10月12日より毎週水曜 24:00~

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アキバ冥途戦争 スタッフ・キャスト

STAFF
原作:ケダモノランド経営戦略室
シリーズ構成:比企 能博
美術監督:本田 こうへい
色彩設計:中野 尚美
撮影監督:石黒 瑠美
特殊効果:村上 正博
音楽:池 頼広
音響監督:飯田 里樹
音響制作:dugout
監督:増井 壮一
キャラクターデザイン総作画監督:仁井 学
美術設定:伊良波 理沙
プロップ設定:入江 健司 鍋田 香代子
3D監督:小川 耕平
編集:髙橋 歩
音楽制作:Cygames
音響効果:中野 勝博
アニメーション制作:P.A.WORKS

 

CAST
和平なごみ:近藤 玲奈
ゆめち:田中 美海
店長:高垣 彩陽
万年嵐子:佐藤 利奈
しぃぽん:黒沢 ともよ
御徒町:平野綾

   



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