アニメーターとは画を描く人ではなく「動きを再現」する人だった!すべての動きを観察し探求する水橋氏の「アニメーター魂」にカッコイイの一言だった第7話、そして温泉回ならぬ「銭湯回」だったのですが・・なんとも「寂しい」3人のサービスカットでした(笑)
・2020年冬アニメ『映像研には手を出すな!』第7話「私は私を救うんだ!」視聴感想・作品情報等を書いています。作品を「もうちょっと」楽しむための一助となれば幸いです。
前回の感想(第6話)
作品のグレードアップのため提携という名の脅迫で協力を強いられる音響部(笑)、美術部との「背景打ち」で作品のディティールに…
第7話「私は私を救うんだ!」【ストーリー】
第7話 あらすじ
文化祭で上映するロボットアニメの制作は思うように進まずにいた。作画が遅れているため、音響部の百目鬼(どうめき)は効果音の準備が始められない。声優を買って出たロボ研の小野たちの演技は暴走するに違いなく不安だらけ。さらに、美術部の芸術が爆発して背景の描き直しが大量に発生、浅草が肩代わりすることになる。そんな状況に金森はイラ立つが、作画担当の水崎は、動きの表現へのこだわりを絶対にゆずろうとはしなかった。(HP引用)
【アニメ視聴感想】第7話
順調とは言えないながらも着実に前に進んでいる映像研の新作アニメ製作。悪天候で授業が休止となり、アニメの制作活動が出来ない3人は帰宅の途につきますが、途中大雨に降られることに。前にも激しい悪天候になった回がなかったですっけ?、少し未来の日本にも確実に地球温暖化による異常気象の波が押し寄せて来ているとか?。
街中に水路が張りめぐらされているのは大降雨の対策だったりするのでしょうかね。
雨で濡れた体を温めるため3人は音曲(おんぎょく)浴場へ。えっ、これってまさかアニメでよくある入浴回?。まさかこの作品でもJKの入浴シーンが拝めるなんて予想もしていなかった。
・・湯気も光線も必要ない(!)、実に「男らしい」シーンでありました(泣)。いや、予想は出来ていましたけどね。引っかかりが全くないストレートすぎる3人のこの体、タオルさえも必要なかったんじゃない?。
いつものごとく妄想の世界で遊ぶ浅草氏。ところで3人が「ザリガニ料理」を食するシーンがありましたが・・食べて大丈夫でしたっけ?
水質がかなり汚い所に生息していることが多いので、小さい頃は素手で触らないように言われていた覚えがあります(触ってましたが(笑))。「ジストマ」などの寄生虫が体内にいるんだったっけな?。なので自分で捕獲したものを食べるのは極力避けた方が良いかと思います。
話がそれてしまいましたが、今話の一番のみどころは水橋氏がなぜアニメーターを目指すようになったのか?が描かれていたアバンパート(プロローグ)のシーンですね。「絵が好き」だからではなく、物の「動き」そのものに魅せられたのが原点だったのですね。
大人の介護なしでは自立や歩行が難しい祖母の為に幼い日の水橋氏が「動作」のタイミングを知ろうとするシーンに思わず鳥肌!。スゴイ・・アニメータとはただ単に「動く画」を描く人ではなく、動きを知りそれを「再現」する人だったのであります。
突然に「ロケットの発射作画」切り替わる場面。その細かい動きの一つ一つを欲している誰かがこの世界にはいる、だから自分はアニメーションを作るんだと力説する水橋氏。ここだけを見ると「なんのこっちゃ?」なシーンなんですけど、ちゃんと冒頭の「アニメーター・水橋」の原点のエピソードに繋がっているんですよね。
再び最後に感動で「鳥肌」になるという、水橋氏がどこまでも男前でカッコイイ第7話のラストでありました。
まさかとは思ったけど音響部の「百目鬼(どうめき)」って女の子だったのか(笑)。人種も性別も定かではないカオスなところがこの作品らしい・・そういえば金森氏も碧眼で長い手足という日本人離れをした風貌をしています。
名前が漢字なので日本への帰化は済んでいる?。肌や髪の色は違っても皆同じジャパニーズには違いなし!という「未来の日本人像」の描き方、いいと思います。
『映像研には手を出すな!』配信情報
フジテレビオンデマンドで独占配信
スタッフ・CAST
STAFF
原作 大童澄瞳 小学館 _ 月刊!スピリッツ 連載中
監督 湯浅政明
脚本 木戸雄一郎
音楽 オオルタイチ
キャラクターデザイン 浅野直之
美術監督 野村正信
色彩設計 中村絢郁
撮影監督 関谷能弘
編集 齋藤朱里
音響監督 木村絵理子
アニメーション制作 サイエンスSARU
CAST
浅草みどり:伊藤沙莉
金森さやか:田村睦心
水崎ツバメ:松岡美里
百目鬼:花守ゆみり
さかき・ソワンデ:小松未可子
藤本先生:井上和彦
ロボ研小野:小野友樹
ロボ研小林:小林裕介
ロボ研後藤:綿貫竜之介
ロボ研関:井澤詩織