「ロボ研」よりロボットアニメの制作を依頼された映像研、ロケハンを行いクライアントの要望を取り入れ出来上がったロボの姿は・・「コレジャナイ感」が半端ない!(笑)
・2020年冬アニメ『映像研には手を出すな!』第5話「鉄巨人あらわる!」視聴感想・作品情報等を書いています。作品を「もうちょっと」だけ楽しむための一助となれば幸いです。
前回の感想(第4話)
「細工は流々仕上げを御覧じろ!」スクリーンからほとばしる未曾有の映像体験に飲み込まれる観衆たち!、裏方の金森氏の実務能力…
第5話「鉄巨人あらわる!」【ストーリー】
第5話 あらすじ
浅草は校内であやしげなロボットの痕跡を発見し、追跡を開始する。たどり着いた先にいたのは何やらロボットの作動テストが行う生徒たち。その中にはなぜか金森と水崎の姿もあった。実はロボット研究部から、文化祭で上映するロボットアニメを作ってほしいという依頼があったのだという。テーマは「ロボット対怪獣」だ。映像研の3人は作品のヒントを探して、芝浜高校創立前から存在するという不気味な地下空間にロケハンに向かう。(HP引用)
【アニメ視聴感想】第5話
ジャパニメーションを語る上で避けて通ることが出来ない(?)ロボットアニメーションの制作に取り掛かる映像研の3人。しかし現実の兵器の延長として見れば実に理にかなっていない(!)その存在に、あくまでリアリティを帯びた「ロマン」を求める依頼主であるロボット研究部と衝突して・・。
クライアントのロボ研の要望を取り入れつつ、その作品世界を構築していく映像研の面々。80年代の「某ロボットアニメ」を思い出します・・。玩具の販促がその目的であった70~80年代初頭のロボットアニメは、まずはクライアントの「要望ありき」なのでありました。
でもそれをクリアしたからと言っても、トラックや飛行機が変形合体するロボットが「異星人の旧文明の遺跡」っていう設定、かなり無理がないですか?(笑)。
リアル系ロボットが決して実在の兵器に置き換わることはない、というロボ研部員の真っ当な結論に思わず笑ってしまった・・。そうなんですよね、「ガンダム」クラスの大きさ(約18M)だと歩行するだけでも上下の揺れの衝撃で操縦者は失神するという(笑)。
それにしても浅草氏の発想には頭が下がる!ローラ―ダッシュならぬ「チェインソーダッシュ」とは。こんなギミックがリアル系ロボットには作品の作り込みには不可欠!、作品世界にも深みが出るというものです。
しかしロボ研の想いとアニメーション製作上の諸般の事情で出来上がったロボットは・・。
「コレジャナイ」(笑)。物凄い「パチもん」の臭いがする・・。しかし80年代ロボットアニメの界隈を描いている気もしてこれもまた楽しい。しかしこのデザインで本当に制作にGO!するのかしらね。とりあえずは次回の展開が楽しみなのですが・・ロボは浅草氏の初期デザインの方が良かったような気もします(笑)。
それにしても浅草氏はデザインの引き出しが広いですな!。そしてお話しの世界観からデザインが生まれてくる、という王道のスタイルもまた良い。浅草氏が真っ先に妄想したのは超古代文明系のロボか・・リアル系のロボが主流の昨今、一見イレギュラーにも思えますが、これこそロボットアニメの「王道」でもあるのです。
『映像研には手を出すな!』配信情報
フジテレビオンデマンドで独占配信
スタッフ・CAST
STAFF
原作 大童澄瞳 小学館 _ 月刊!スピリッツ 連載中
監督 湯浅政明
脚本 木戸雄一郎
音楽 オオルタイチ
キャラクターデザイン 浅野直之
美術監督 野村正信
色彩設計 中村絢郁
撮影監督 関谷能弘
編集 齋藤朱里
音響監督 木村絵理子
アニメーション制作 サイエンスSARU
CAST
浅草みどり:伊藤沙莉
金森さやか:田村睦心
水崎ツバメ:松岡美里
百目鬼:花守ゆみり
さかき・ソワンデ:小松未可子
藤本先生:井上和彦
ロボ研小野:小野友樹
ロボ研小林:小林裕介
ロボ研後藤:綿貫竜之介
ロボ研関:井澤詩織