2020年夏アニメ「GREAT PRETENDER」NETFLIXで配信スタート!【感想・商品情報】

はやくも2020年夏アニメ「GERAT PRETENDER」がNETFLIXで配信スタート!。地上波に先駆けての先行配信なので詳細なネタバレは出来ませんが、プチ感想と作品情報等を書いていきたいと思います。

『GERAT PRETENDER』は70~90年代の雰囲気漂う「オトナ作画」のアニメです!

第1話と第2話の途中まで視聴したのですが、これは面白い!。先に書いたように地上波での放送前なので詳細なお話しは書けないのですが、作品の第一印象としては・・最近のアニメによくみられる作画を「塗り」で誤魔化していない本当の意味で作画で勝負しているアニメだと思います。

そういえば直近で同じくネットフリックスで配信されている『BNA』もそんな感じ?。純粋に線の動きで魅せてくるアニメーションです。

ここ数年のアニメ作品は京都アニメーションや新海作品の影響で「塗り」や撮影効果でお茶を濁すものが多い気が。もちろん京アニや新海誠監督の作品が素晴らしいのは間違いないのですが、そうしたトレンドを追った作品が「響け!ユーフォニアム」や「天気の子」に届くものになっていないのは明らかで・・。

まあ作画する人が中々確保できない状況だったり、「4Kテレビ」の普及で画のディティールを作り込まないと画面上映えなかったりというのは理解は出来るのですが。

でも最近NHKで再放送されている「未来少年コナン」を見ていると4Kの放送のフォーマットに合わせていない40年前のアニメなのに全然見れるどころか、今のアニメ作品より遥かに面白い事に感動したりで「アニメーションって奥が深いなあ」と思ったりもするんですよね。

・・まあ世代的に私に思い入れがあるのは否定は出来ないのですが(笑)。

・・と話しが大きく脱線してしまいましたが、とにかく言いたいのはこの作品のビジュアル面は直近のアニメの流行からは「外して」(?)作られているということです。それは作画はもちろんのこと背景美術にも見て取れます。

ご覧の様に分かる人には分かるという「80年代」風なPOPなもの。もしくは70年代のアニメの雰囲気を懐古させる、とも言えるのかも。背景は実物の写真に手を入れ美術化するという直近のトレンドの手法ではなく、あえて抽象化することで背景自体も作品の大きな一部であることをアピールしていると思います。

私のようなオジサンには只々「懐かしい」と感じさせる表現法ですが、若いファンや今まであまりアニメを観たことがない新規の視聴者にとってはここ10年程?のトレンドの逆をいくこの手法は斬新なビジュアルとして映る事になるのかも。

先に書いた未来少年コナンの再評価等もあり、「古き良き」が暫く最新のトレンドになっていく予感はしますね。

最後に貞本義行さんデザインのキャラクターについても触れたいのですが・・「にわか」な私にとって氏のキャラデザで知っているのは『新世紀エヴァンゲリオン』の物のみ(笑)。エヴァのキャラクター群とちょっと違うのは『GREAT PRETENDER』の登場人物がほぼ大人だけという事もあり、貞本さんらしいデザインながらもエッジの効いた造形に。

とは言え顔をパーツで分解するとやっぱり何となくエヴァのキャラクターを思い出してしまいます(笑)。良くも悪くも貞本さんの絵は90年代を代表するラインといえるのかも・・。

ということで総じて言うとこの『GREAT PRETENDER』は、70年~90年代のアニメのいい所どり!なアニメ作品と言えるのかも。

フレディ・マーキュリーの唄うED主題歌「The Great Pretender」も実は原曲は1950年代のオールディーズで、タイトルの「大嘘つき」という意味とともに『古き良き時代』というのを狙った選曲なのかもしれませんね。

色々と書きましたがお話しの方だけは絶対「ネタばれ禁止」なので書くことが出来ず・・申し訳ございません。お話しの方は地上波放送が始まった時点でぼんやり、とではありますがまた感想を書いてみたいと思います。

ただ「あっと驚く展開」に第1話の終わりで続きが見たくなることは間違いなし!。ぜひ視聴をオススメの2020年夏アニメ『GREAT PRETENDER』でありました。

『GREAT PRETENDER』twitteまとめ・商品情報等(2020.6.2)

放送・配信情報

2020年7月8日よりフジテレビ「+Ultra」にて 放送予定

放送局

関西テレビ・東海テレビ・テレビ西日本・北海道文化放送・BSフジ

配信

NETFLIXで独占配信

『GREAT PRETENDER』スタッフ・キャスト

STAFF

監督:鏑木ひろ
脚本・シリーズ構成:古沢良太
キャラクターデザイン:貞本義行
サブキャラクターデザイン・総作画監督:加藤寛崇
総作画監督:浅野恭司
デザインワークス:奥田明世・清水慶太・石橋翔祐
コンセプトデザイン:丹地陽子
副監督:益山亮司
美術監督:竹田悠介
美術設定:藤井一志
色彩設計:小針裕子
撮影監督:出水田和人
編集:今井大介
音楽:やまだ豊
音響監督:はたしょう二
ミュージックエディター:千田耕平
アニメーション制作:WIT STUDIO

CAST

枝村真人:小林千晃
ローラン・ティエリー:諏訪部順一
アビゲイル・ジョーンズ:藤原夏海
ポーラ・ディキンス:園崎未恵