戦の世を独りで生きている「どろろ」の悲しい過去に思わず涙!、そして実は「女の子」だった展開にビックリ!?
・2019年冬アニメ『どろろ』第9話「無残帳の巻」視聴感想・作品情報等を書いています。作品をもう少し楽しんでいただく一助となれば幸いです。
前回の感想記事
鬼神「残され雲」を倒し臭覚を取り戻した百鬼丸ですが、はじめて嗅いだ硫黄の臭いに思わずしかめっ面。しかしその後、綺麗な花の香でいつもの「クールフェイス」に戻っているのが逆に可笑しい(笑)。回を重ねるごとに段々と人間臭くなる百鬼丸がよいですね。
最後のシーンでは名前が大切なものだと知り、初めてどろろの名を呼ぶ百鬼丸。前回も体の部位だけではなく人間として生きる大切なものを取り戻したようです。
第9話「無残帳の巻」【ストーリー】
第9話 あらすじ
アニメ視聴感想(第9話)※ネタばれ注意
熱のため倒れたどろろが、幼い日に見た「曼珠沙華」の花の思い出を語り始めるところから始まった今話のエピソード、なんとも重い・・ずーんと重すぎる。母「お自夜」との別れのシーンで熱いものが一筋、二筋と頬を伝います。
「曼珠沙華の花の色が赤いのは戦で死んだ者の血を吸ったから」というセリフを印象付けるように、劇中場面の各所で戦(死んだ命)の象徴である「赤い花」が咲いていました。
命を吸って一面に咲く曼珠沙華の花の中で、最後息絶えるお自夜の姿が美しくそして悲しすぎる。赤い花は戦の世の中で強く生きていく誓いの証という、重すぎる結末で終わった「どろろ過去回」でありました。
重いエピソードの中で最後にホンワカしつつ驚いたのが、どろろが実は「女の子」だったということ!?。これ原作通りなんでしょうか?(笑)。リボンの騎士とかもあるので手塚先生っぽい展開ではありますがどうなんですか。
実は「男の娘」だった、という展開は現在いろんな作品で見受けられるのですが(笑)。なんだろう、「時代」を感じちゃったりしちゃいます・・。
今話も「曼珠沙華の花」に代表されるようにモノクロの画面がうまく生かされた演出になっていました。前に感想で書いたのですがアニメ第一作のリスペクトでもある(と思っています)この手法、今後も多く登場しそう。
そして百鬼丸が本当の意味で「イケメン」になってきましたね。人間と成長して微妙ついてきた表情がスゴくよい!。次は百鬼丸がどんな表情を見せてくれるのか来週に期待です!。
『どろろ』商品紹介 (2019.3.4)
放送・配信情報
放送局
TOKYO MX 毎週月曜22:00
BS11 毎週月曜24:30
時代劇専門チャンネル 毎週金曜26:00
配信
Amazon Prime Video等で配信
スタッフ・CAST声優
スタッフ
原作:手塚治虫
監督:古橋一浩
シリーズ構成:小林靖子
キャラクター原案:浅田弘幸
キャラクターデザイン:岩瀧智
美術監督:藤野真里
色彩設計:三笠修
撮影監督:大山佳久
編集:武宮むつみ
音楽:池頼広
音響監督:小泉紀介
音響効果:倉橋静男
アニメーション制作:MAPPA/手塚プロダクション
製作:ツインエンジン
CAST声優
百鬼丸:鈴木拡樹
どろろ:鈴木梨央
琵琶丸:佐々木睦
醍醐景光:内田直哉
多宝丸:千葉翔也
寿海:大塚明夫
縫の方:中村千絵
ナレーション:麦人