『ゴールデンカムイ』第8話「殺人鬼の目」【視聴感想】

・アニメ『ゴールデンカムイ』第8話「殺人鬼の目」視聴感想・作品情報等を書いています。作品を楽しむ為の参考にしていただければ嬉しいです。

前回のお話し(第7話)

第七師団 鶴見中尉の金塊を探す目的が明らかに

 

谷垣の口から語られた鶴見が金塊を探す目的とは日露戦争で武勲を立てたにも関わらず、政府より冷遇されている帰還兵やその家族を救済すること。そのために北海道に「軍事政権を作る」金塊はその軍資金というわけです。そして金塊その金塊の量は二万貫!現在の価値で「8000億」です。

その大義の大きさ、そして第七師団として日露戦争に参加しその考えに同じ思いを持つ杉元は「金塊探し」に協力するべきか迷うのですが、「今更協力はできない」最初にアシㇼパに約束した通りアイヌに金塊を返す考えを貫きます。ところで「8000億」大金ですが国家を立ち上げるためにはちょっと少なくない?と私は思ってしまったのですが・・(2016年の日本の国家予算が約96兆円)。「独立戦争」をするのにどれくらいお金がかかるのかな?。

金塊2万寛(8000億円)の価値

wikipediaの日露戦争の外資調達の項目を見ると、日露戦争を始めるのに戦争をする為の費用が4億5千万円かかると当時見積もられたようです。(最終的にかかった戦費総額は「18億2629万円」)。当時のロシアはヨーロッパ最大の軍事力を誇る国家でした。

当時(明治時代)の1円は・・
明治時代を学ぼう!

© The New York Public Library, 2016お財布の中をのぞいたとき、1円玉が入っているのを見…

当時と比べて現在の日本の物価が3800倍(!)ということなので8000億を当時の価値で換算すると約2億1000万円です。日露戦争の戦費見積を考えると「政府と戦争を始める」には十分な金額です。もちろんどんな大金持ちでも個人で用意できる金額ではないですね。

その金額の大きさに白石もビックリして「ひっくり返る」わけです。土方歳三の陣営も「蝦夷共和国」を作るという目的で金塊探しをしていますが、いずれも目的のスケールが大きい!。劇中でも語られていましたが金塊の量は当時の国家予算の1/3に相当するとのことで国外に金を持ち出せばそれ以上の価値になるようです。

そうなれば国家予算に匹敵する金額となり、それぞれに追いやられた立場で「後がない」登場人物達は「人生最後の逆転のチャンス」に熱くなるというわけです。この一発逆転の「ゴールドラッシュ」が物語として面白いんです。ただお金持ちになる、とかそういう単純な事ではなく「その先の目的」があるからこそ金塊探しに込める熱さに引き込まれる。

お金は目的でなく「何か」をする手段です。その「何か」とは夢とかロマンとか陳腐な言葉では表現できないんじゃないかな。ゴールデンカムイはそんなスケールの小さい物語ではないと思います。

でもその目的が早くも忘れかけられているような(笑)。というかアニメでは大きく省かれ一部が描かれるのみとなってしまいましたが、杉元には愛した女性を幸せにするという目的があったはず。戦死した故郷の友人との約束でもあったのですが男気深い「カッコイイ」あの時の杉元はどこ行ったんだ!?。白石のように突っ込みたくなります・・。

前回の感想

Hi.アニ!

野生の男「二瓶鉄造」その猟師の魂、ここに眠る・・…

【ストーリー】第8話「殺人鬼の目」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第8話 あらすじ

牛山に追われる白石は、鉢合わせた第七師団の兵士たちを巻き込むことでピンチを脱する。そんな中、町の建物が土方の一味に次々と爆破される事態が発生。騒動を尻目に銀行へと侵入した土方は、貸金庫から愛刀・和泉守兼定を奪取する。そこに爆破が陽動だと気づいた鶴見中尉が駆けつけ、撤退しようとする土方と火花を散らすッ! 一方、転んでもただでは起きない白石は、騒動後に土方の居場所につながる手がかりの入手に成功する。(HP引用)

脚本:入江信吾 絵コンテ:三條なみみ 演出:古賀一臣 作画監督:関口雅浩、浦野達也

アニメ視聴感想(第8話)※ネタばれ注意

新たな刺青の男「辺見和雄」眩い煌めきに、もう説明不可能!

もう説明不要、いや不可能なこの男「辺見和雄」。特殊な性癖を持っていますがアニメでどこまで表現できるのかと思っていたら想像の斜め上をいくこの演出。光るときに流れるBGMもいい味だしています。来週どんな見せ方(演出)で最後を飾るのかとても楽しみです。

今週のカムイゴハン「ニシン漬」

魚の鰊といっしょに漬けるお漬物です。もちろん食べたことはないのですがどんな味?。さかなの匂いがするので好みも分かれるようですね。ただ個人的には「おいしそう!」確かに熱々の白米に合って食もすすみそうです。

twitter上で「イタコマンガ家金カムまつり」突如盛り上がる!

 

先週末から突如始まったこの企画、「ほかの漫画家さんのタッチでゴールデンカムイの漫画を描く」という危険な「まつり」です。でも亡くなった(まさにイタコ)漫画家さんの絵だったり、ゴールデンカムイのキャラだけでなく元ネタのキャラクターも書き込まれていたりして見ていて面白いんですが「大丈夫?」と思うことも。

▪「イタコマンガ家金カムまつり」まとめ

でもここ数日に上がってきているものは「罰当たり」感は少なくなってきて、イタコの「降りてきた」感のパンチ力もDOWN(ただのパロディ絵みたいなのが増えてきた)。まだまだ度肝を抜くような作品があがってくることを期待しています。どうせやるならヤバイくらいのインチキ降霊感を味あわせて!(問題にならないギリギリで)。

「ゴールデンカムイ」関連商品

原作コミック
ブルーレイ

 

 

『ゴールデンカムイ』配信

AbemaTV・dアニメストア・Amazonプライム・ビデオ・U-NEXT・Hulu等で配信


スタッフ・キャスト

スタッフ
原作:野田サトル(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:難波日登志
助監督:川越崇弘
シリーズ構成:高木登
キャラクターデザイン:大貫健一
メインアニメーター:羽山淳一
銃火器設定:渡辺浩二
プロップ設定:浅沼信也
動物設定:墨佳遼
美術監督:森川篤
色彩設計:茂木孝浩
撮影監督:戸澤雄一郎
CGディレクター:奥村優子/濱田康平
編集:定松剛
音響監督:明田川仁
音響制作:マジックカプセル
アイヌ語監修:中川裕
音楽:末廣健一郎
アニメーション制作:ジェノスタジオ
製作:ゴールデンカムイ製作委員会
CAST声優
杉元佐一:小林親弘
アシリパ:白石晴香
白石由竹:伊藤健太郎
鶴見中尉:大塚芳忠
土方歳三:中田譲治
尾形百之助:津田健次郎
谷垣源次郎:細谷佳正
牛山辰馬:乃村健次
永倉新八:菅生隆之
家永カノ:大原さやか
キロランケ:てらそままさき
インカラマッ:能登麻美子
二階堂浩平:杉田智和
月島軍曹:竹本英史
鯉登少尉:小西克幸