フルメタル・パニック!に登場する「アーバレスト」のキットを購入してみました
新作アニメ「フルメタル・パニック! IV」登場主役機
※写真はサンプルです
フルメタル・パニック!IV 視聴感想はこちら
FULL METAL PANIC! IV(フルメタル・パニック! Invisible Victory) 第一話視聴感想 …
最近よく目にします
SNS等で最近フルメタルパニックに登場する主人公機「アーバレスト」を目にすることが最近多くあり、なんか欲しくなってしまいました・・。いい歳して。
最初はプラスチックキットではなく完成品で販売されている「METAL BUILD」シリーズのものを買おうと思っていたのですが、ちょっとお高いんです。
見本の写真を見ると細部のディティールやいろんなギミックは完成品であるMETAL BUILDのほうが良い、と思うのですが出来がいい分やはりお高い・・(ブルーレイソフト3本分)。いろんなサンプル写真を見るとバンダイから新しく発売されたプラスチックキットも結構出来が良さそうなのでとりあえずそっちを買ってみて、とポチってみたのでした。
アーバレストとは
ARX-7 アーバレストは、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場する架空の兵器。ラムダ・ドライバ搭載の最新型アーム・スレイブである。
M9 ガーンズバックの試作機をベースに、ブラックテクノロジーを投入した機体。作中でミスリルが保有する唯一のラムダ・ドライバ搭載型ASである
アニメ作品「フルメタルパニック!」シリーズに登場するいわゆる「主人公機」です。作品世界中の最先端技術の軍事兵器で搭乗者をサポートする「AI」が搭載され、不完全な制御ではあるが特殊な力場を発生させる兵器「ラムダドライバ」を搭載しています。
アニメ作品でのメカニックデザインは「ガンダム00」等で有名な 海老川兼武さんが担当されています。この前「フルメタルパニックⅣ」の紹介番組を見ていたら原作者の賀東さんから「忍者」をイメージしたデザイン、という発言が(なるほど)。
アニメの第一印象は「良くなかった」
このアーバレスト、アニメで最初に見た時はあまりカッコよいとは思いませんでした。シリーズの一話冒頭に登場した「M9」のほうが断然かっこいい・・。
しかし新作の「Ⅳ」ではデザインがリファインされ、プラスチックキット等の立体物を見てみると意外に、いや「めちゃくちゃかっこいい!」。アニメ前作までは安っぽい作画映えしない(個人的な感想ですが)デザインと思っていたのですが、作画をCGに変更するにあたりなんでしょうかディティールの線が追加されていて本当に存在する陸戦兵器の様に。なんか写真サンプル等を眺めていると「立体物がほしいな・・」沸々と物欲が。
現物が届いて早速作ります
今もプラモデルのパッケージの雰囲気は変わらないんですね。なんと表現したらいいのか分かりませんがよくある「プラモ絵」。田宮やハセガワなどのスケールモデルのパッケージから引き継いでいる絵柄でしょうか。昔のガンプラも「MSV」シリーズからはこんな絵柄に変わりました。
箱を開けて第一印象は「パーツが小さい!」。実はプラモデルを作るのは35年以上ぶり(歳がばれる)当時はこんなに小さく綺麗にパーツを成形することは技術的に無理でした。そしてパーツ自体がきれいに「合わない」パーツは隙間だらけで関節部も硬すぎたり柔すぎたり・・。
と昔話は置いておいて、とりあえず注文してはみたものの何も考えていなかったのでとりあえず仮組を・・と組立図に目を通してみます。
原作者「賀東招二」さん自ら解説書き
すぐ目に飛び込んできたのは兵装の解説書き。よく見てみると上に「文章:賀東招二」と原作者の名前が!。原作者自らプラモデルの解説書きに、アニメの脚本もやっているのにいいの!(忙しくないの?)。考えただけでも大変そう、しかも相良軍曹の新兵装のスペック評価も合わせて載っています。バンダイからの強い要望か、または作品愛が深すぎるのか、単にこういうことが好きなだけなのか?(笑)英語の訳も並記されている凝りようです。
一部カラーになっており見やすく組み立てやすく、となっており昔と違いますね。仮組準備の為ランナーパーツを机に広げていると、そういえば「接着剤」が入っていない?。今のキットは別売なのかなと思っていたら接着剤は使わないんですね!。大昔にあった(今もある?)カバヤのビッグワンガムのようにパーツを合わせていくだけのようです。
これは便利!仮組でテープ張りで組んでいかなくてもいい、でも仮組からまた「ばらす」のも大変なのでは・・まあとりあえず組んでみます。
大問題が発生
いざ、パーツを切り離す為にニッパーを片手にランナーを手に取ったのですが、なんと「パーツが小さくて見えない!?」。プラスチックモデルはランナーとパーツをつないでいる「ゲート」部を切らないといけないのですが、眼が悪くなっていてゲート部がよく見えない!。視力が落ちていたのは分かっていたのですがこんなにも悪いとは・・ガンプラを作っていたあの頃の少年は一体どこに、です。
設計図通り頭部と胸部から作り始めたのですが一生懸命「眼を凝らして」いるのですごく疲れる・・。途中から頭痛、というか吐き気がしてきて気分も悪くなってきました。まさかこんな事になるとは・・。
疲れたので一旦休憩、でもここまでのキットの出来具合を見てみるとすごくいいですね。びっくりしたのはほぼ設定どおりにパーツが色わけされていて基本色を塗らなくてもいいことです。昔のキットは成形色がほぼ一色だったのでそれだけでも驚きなんですが、色ごとにパーツが分かれていてそれを組み合わせるだけで完成する、頭部のパーツ構成なんかまさに芸術品、凄過ぎます。
しかもアニメの設定のプロポーション通り。昔のキットはそのまま組むと設定画と「何か違う」のでプラ板(死語?)を挟んで各部の幅や長さを調節したものでした。そしてパーツの合わせ目をパテで埋めて綺麗に研磨して色を塗って完成、だったのですが技術の進歩はすごい!。海外でも日本のキャラクターモデルは海賊版がある程の人気、というのも納得できます(ちょっと感動)。
そういえば昔は模型雑誌を買って製作の参考にしていました。今はいわゆる「素組み」で十分な出来です(今は「パチ組」って言うんですね)。
今はキットの改造記事とかではなく純粋に「組んだ」レビュー記事が中心になっているのかな。バンダイのアーバレストを見た限りでは「キットの出来が悪い」という理由で手を入れる所はほとんどなさそうです。
休憩を入れながら腕が出来上がり、足が組みあがり、そして・・
悪戦苦闘の末、完成!
やっと完成です!。ここまでの時間約4時間、目が疲れて休憩の時間が長かった・・ちょっと気分も悪い。でも頑張りました。
組み上がってびっくりしたのが「ちゃんと直立する」こと。プロポーション的に重心が上にあって足も小さいと思うのですがしっかりと立ちます。各関節部もしっかりしていて「くたっ」とひざが曲がる事もない。今のキットでは当たり前なんでしょうが、おっさんにとっては何気なく感動、です。
可動範囲が広くたて膝での座りも可能、そして首が前傾する搭乗ギミックも再現できます!。疲れていたので組まなかったのですが差し替えパーツでラムダドライバ形態も再現可能、組み上りは小さいですが主要な兵装も付属しており飾ってよし、ポーズを付けて遊んでよし、の私としては大満足のキットでした。
※写真には載せていませんが、「手を開いた」状態のパーツも付属しているので自然な搭乗ポーズも取れます
組み終わって
ちょっとしたアドバイスなど
何も考えずに組みはじめたのですがそのままでも結構いいですね。ただしパーツの切り取りに電線用のニッパーを使ったので小さなバリが残ってしまいました。今は模型用の切れ味が良いニッパーも販売されているのでそれを使えばかなり目立たなく組み上がるようです。
色もとりあえず塗らなくても、というか今の自分の眼では細かい箇所への「墨入れ」とかは無理ですね・・。頭部や膝部に着色しないといけない箇所はあるんですが「到底無理」です。
しかしデスクサイドに飾っておくには十分な仕上がり、私は時間がかかりましたが普通の方なら最速で2時間あれば出来上がるはず(もっと早い?)、手軽に「海老川メカ」のライン造形が堪能できます。
初心者は「完成品」には敵わないかも
簡単に組める良いキットです・・でもガンプラ世代で永らくプラモを作っていない、という方には完成品の「METAL BUILD」を購入することをお勧めします。思うように組み立てられないショックを味わうより、財力にものを言わせて「大人の趣味」を楽しんだ方がいいかも?。
私はレーバテインはキットより「完成品のほうがよさそう」な気がしています。
「レーバティン」、カラーリングの関係でプラモだと安っぽく見えてしまうかも、なんですよね。今のところ購入する予定はありませんが、アニメを視聴して気が変わるかも?。
ガンプラ世代なのでもうちょっと気が利いた作り方の解説なんかができるとカッコよかったのですが、それどころではありませんでした(スイマセン)。あとは「M9」を・・どうしようかな。時間をおいて再チャレンジしてみます。
おまけ
「アーバレスト」は以前より色々なメーカーよりキットが発売されているようです。
完成品も同じく、ですね
スケールとしては1/60クラスの物が多いようです。スケールキットとしては、もう少し大きな物もあると面白いんではないでしょうか。そうすれば眼の悪い老人の私でも組みやすく着色しやすくなる?。いやその前にテレビ通販でやっている拡大ルーペを買った方が早いかな・・(悲しい)。