TVアニメ『転生したらスライムだった件』 第一話感想
2018年秋アニメ「転生したらスライムだった件」、今期「成功」が約束された大注目作!
視聴する予定じゃなかったのですが・・
特に個人的に注目とかしてなかった作品で見る予定はありませんでした(笑)。秋アニメがほとんどまだ放送されていないのと、ネット上で「成功が約束された覇権アニメだ!」と見ることが多かったので観るだけ見とくかと・・。
でも見てみると色々と「アニメの今」に気づかされる所があり、感想を書いてみました。
このアニメ、いわゆる「なろう系」の小説が原作でジャンルとしては「異世界転生もの」の作品。現実世界でパッとしない主人公が異世界で無双し、美少女たちにも囲まれてウハウハのストーリーが展開する・・。
自分の過ごしている「思い通りにならない」日常から逃避し、「人生をやり直す」小説が人気だそうです。しかもリアルなことに40代から50代の男性に(ホントですか?)。正直言うと、私は「好きではない」ジャンルの作品です。
分かります、自分も何一つ「思い通りにならない」人生だったので、分からないではないんですけど・・。格闘漫画「バキ」の愚地独歩氏ではないですが「戦いは決して『思い通りにはならない』」。「生きるとは」そういうもの。しかもそんな自分の今を分かっていて、そんな小説を読むなんて・・逆に寂しすぎると思うんです。
いや、話がそれてしまった(笑)。いろんなコンテンツをどう楽しもうがそれは個人の自由です。それより自分でも意外に感じた視聴の感想を書いてみたいと思います。
「転生したらスライムだった件」 プロモーション動画
転生したらスライムだった件 放送情報
TOKYO MX:2018年10月1日(月)24:00 BS11:2018年10月1日(月)24:00 TVK:2018年10月1日(月)25:00 MBS:2018年10月2日(火)27:30
転生したらスライムだった件 配信はこちら
「転生したらスライムだった件」は以下のサービス等で配信予定です
アマゾンfire TVならテレビでも視聴可能
「転生したらスライムだった件」とは
『転生したらスライムだった件』(てんせいしたらスライムだったけん)は、伏瀬による日本の小説作品。小説投稿サイト『小説家になろう』にて2013年2月20日から連載されていたWEB小説を大筋プロットとして大幅に改訂し、2014年5月よりマイクロマガジン・GCノベルズからが刊行されているほか、本作を原作とする漫画や外伝漫画、漫画版を元にしたアニメなどのメディアミックス展開が行われている。
第一話「暴風竜ヴェルドラ」視聴感想[ネタバレあり]
第一話「暴風竜ヴェルドラ」あらすじ
《スライム生活、始めました。》 サラリーマンの三上悟は通り魔に刺されて死亡し、気がつくと異世界に転生していた。 ただし、その姿はスライムだった!。リムルという新しい“スライム人生”を得て、さまざまな種族がうごめくこの世界に放り出された彼は、「種族問わず楽しく暮らせる国作り」を目指すことになる−−!
『転生したらスライムだった件』、新感覚の「ビジュアルノベル」アニメでした
一話を観て、いや一話だけをみてという言い方になるのかもしれませんが感想は「アニメじゃない」。こう書くと何か否定しているような感じですが、「なるほどね~」の感想なんです。
もう視聴された方は分かると思いますが、かなりの頻度でエフェクトビジュアルとして「テキスト(文字)」が画面の中に挿入されます。もう「しつこい」くらいに(笑)。でもこれって視聴している人をかなり意識しての演出だと思うんです。
そう思うのはある作品に対しての「観ている人の感想」。このブログで「ハッピーシュガーライフ」という作品の感想を書いていたのですが、この作品のラスト「主人公の二人が心中をしたが一緒に死ぬことが叶わず、一人だけ残された少女がその心を壊してしまう」というものでした。
しかしネットなどで見ると「ハッピーエンドで終わった、でいいんだよね?」という感想が結構多かったのです。悲しげなBGMが付き、感情が壊れたように見える主人公の表情、どう見てもハッピーエンドの演出ではないのですが・・。
今、アニメの視聴者はアニメを見ているけど「観ていない」んじゃないかな?と思います。物語を理解する能力が欠しているのか、集中力がないのか、「実況」に気を取られているのか・・。
「お話し」にどういう意味を持たせるかはそれぞれ個人の自由ですが、さすがにバッドエンドなのかハッピーエンドなのかが分からないのは・・。その作品が「面白かった、面白くなかった」以前の話です。
この作品のテキストビジュアル、そんな視聴者に向けての物のような気がするんですよね。30年位前からバラエティ番組に登場した「テロップ」、あれと同じです。本来ならいろんな状況説明って作画演出でするものだと思うのですが、それじゃもう伝わらないのが現実なんでしょうかね・・。
そしてもうひとつはスマホの視聴を意識して作っているのでは?ということ。テレビじゃなくスマホではいくら作品を作り込んでも「観えない」と思うんですよね。画面が小さいのでそれこそキャラクターが「泣いているかのか笑っているのか」も分からない。テキスト(文字)の補助があればそこはかなりカバーができるのではないでしょうか。
一話は状況説明を中心に使われましたが、二話以降某エヴァンゲリオンのような「心情表現」で登場するかもしれませんね。
という事でこの作品、アニメであることをある程度放棄している「実験作」のような気もするんです。アニメじゃなく小説を限りなく「アニメのようなもの」にしたビジュアルノベルというか。
そしてこんな作品が今後のアニメの主流になりそうな気も。いくら作り込んでクオリティを上げても、「観て」もらえなければクリエイターのモチベーションも上がりませんし、何より話題を集めて人気にならなければビジネスにならない(食っていけない)。この作品を視聴してみて、ふとそんな事を感じました。
と、堅いことを長々と書いてしまいましたが、とりあえず第一話は「掴みはオッケー」だったと思います。二話以降がどうなるのか・・肯定する感想で締めたいのですが、正直視聴脱落者も多く出そう。
現時点ではアニメに「クオリティ」を求める人も多いのでそこをどう上手くバランスをとるか。しばらく視聴をしてみないと作品の評価が難しい「転生したらスライムだった件」でした。
※ちなみにお話しの方は「テンプレ通りの異世界もの」(たぶん)で展開しそう。主人公は世界の覇権をスムーズに進めていけそう、そして美少女ともたぶんウハウハです(笑)。
個人的に楽しみな「秋アニメ」をピックアップした記事を書いています。
よろしければぜひご参考にお読みください。
「転生したらスライムだった件」 スタッフ
原作 – 川上泰樹、伏瀬、みっつばー
監督 – 菊地康仁
副監督 – 中山敦史
シリーズ構成 – 筆安一幸
キャラクターデザイン・総作画監督 – 江畑諒真
モンスターデザイン – 岸田隆宏
色彩設計 – 斉藤麻記
美術監督 – 佐藤歩
美術ボード – 益田健太、佐藤歩
美術設定 – 藤瀬智康、佐藤正浩
撮影監督 – 佐藤洋
CGIプロデューサー・グラフィックデザイナー – 生原雄次
編集 – 神宮司由美
音響監督 – 明田川仁
音楽 – Elements Garden
音楽制作 – ランティス
音楽プロデューサー – 吉江輝成
プロデューサー – 杉本紳朗、伊藤洋平
アニメーションプロデューサー – 小菅秀徳
アニメーション制作 – エイトビット
製作 – 転スラ製作委員会
CAST声優
リムル 声 – 岡咲美保
大賢者 声 – 豊口めぐみ
ヴェルドラ 声 – 前野智昭
シズ 声 – 花守みゆり
ベニマル 声 – 古川槙
シュナ 声 – 千本木彩花
シオン 声 – M・A・O
ソウエイ 声 – 江口拓也
ハクロウ 声 – 大塚芳忠
リグルド 声 – 山本兼平
ゴブダ 声 – 泊明日菜
ランガ 声 – 小林親弘
トレイニー 声 – 田中理恵
ミリム 声 – 日高里菜
「転生したらスライムだった件」ブルーレイ予約開始
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商品詳細
【特典】
・原作伏瀬書き下ろし小説を収録した特製ブックレット(約50P)
・アプリゲーム限定シリアルコード(【装備製造】希少素材セット×1、Blu-ray&DVD購入者限定ガチャチケット×2)
※「転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~」で使用できる限定シリアルコード
【音声特典】
・オーディオコメンタリー
【映像特典】
・PV・CM集
【他、仕様】
・キャラクターデザイン江畑諒真描き下ろし収納BOX
・漫画原作川上泰樹描き下ろしデジジャケット◎内容◎
【6話収録】
第一巻は2019年1月29日発売予定日です。
原作小説はこちら
原作コミックはこちら
転生したらスライムだった件 オープニング・エンディングテーマ
エンディングテーマはTRUE の「Another colony」です